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スタッフ中居解説 シーバスベイトタックル入門 第6回~ロッド編その2 ~Gクラフト編~

2018/10/25
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こんにちは!イシグロ西春店の中居です。

前回に引き続き、シーバス用ベイトタックルの解説を行っていきたいと思います。

以下、かなりの長文になるのでお時間がある時にゆっくりお読み下さい。

~前回の記事はコチラ ベイトロッド編その1~

 

今回は「Gクラフト」のシーバス用ベイトロッドのご紹介です。

先にお断りしておきたいのは、今から紹介するGクラフトのロッド。

なんとイシグロ西春店では品揃えしておりません!

2019年10月追記

→イシグロ西春店 Gクラフト取り扱い開始しました!←

取り寄せはいつでも対応いたしますので、欲しい!と思った方は店頭でお声掛け下さい。

 

まずは「Gクラフト」をご存じない方に、簡単にご紹介します。

Gクラフトは、もともと和歌山県の伝統工芸品でもある紀州和竿の工房

魚心観(ぎょしんかん)」が2001年よりルアーロッドのブランドとして立ち上げたメーカーです。

日本で数少ない、自社釜を用いたカーボンブランクスの製造が出来るメーカーであり、

他社へのOEM供給も行なっています。

もともとが和竿の工房という事もあり、釣り竿製造の高い技術とノウハウを持っているメーカーで、

メディアへの露出はほとんどないにもかかわらず、品質と完成度の高さで非常に人気の高いロッドメーカーです。

最後に残るのはブランクス」という信条が示すとおり、ブランクスへの強いこだわりがあり、

その特徴は弾性の違うカーボンを、ティップ・ベリー・バットそれぞれで使い分けて配置してある点です。

キャスト時は高弾性部分がルアーにしっかり初速を伝え、飛距離が出るにもかかわらず、

魚がルアーにバイトしてきた瞬間は、ティップが素直に入り込みバイトを弾かず、

掛かると綺麗に曲りつつも、魚の動きを止め、寄せることができます。

「飛ぶけど、弾かない」「曲るけど、強い(パワー)」「軽いけど、強い(耐久性)」と、

いくつもの相反する要素を高い次元で両立させた不思議なブランクスで、

初めて振ると「え!ナニコレ!」とびっくりする人が非常に多いです。

これは魚心観がキャスティング競技用ロッドの製作も行なっており、「飛ぶ竿とはどういうものか」というノウハウと、

和竿の「綺麗な曲り」と「ノサれず、タメて寄せる」というノウハウを融合させた、ある意味ではロッドの究極系といえます。

↓百聞は一見にしかず、機種はスピニングですがGクラフトロッドの凄さを動画でご覧下さい↓

 

簡単にと行っておきながら長くなってしましましたが、

とにかくすごいメーカーという認識でOKです。

ちなみに上記動画で竿について説明しているのが、Gクラフトの名物おいやん(※和歌山弁でおじさん)こと川崎さんです。

 

Gクラフトでは、「セブンセンス」というシーバスロッドを展開しています。

価格帯ごとに3タイプに分かれており、一番上が「セブンセンスリミテッド」

つぎに「セブンセンスTR」、そのつぎに「セブンセンスSR」となっています。

セブンセンスリミテッドは生産数の限られた限定品なので、

通常販売しているのはTRSR2タイプです。

それぞれにベイトロッドの設定はありますが、

今回はTRをメインに各機種の特徴や使いやすいシチュエーションを紹介していきます。それではご覧下さい。

 

「ミッドウォーター MWB-902TR」

 

スタッフ中居がここ数年で一番多用している番手です。

ルアーウエイトは28gまでで、サブネームが「全掛けスペシャル」です。

名前の通りどんな小さなバイトも掛け切るティップをもち、ティップからベリーにかけてしなやかに入っていきますが、

大型のシーバスでもリフトできるしっかりしたバットが特徴です。

10~20gくらいまでのルアーがもっとも扱い易く、最近スタッフ中居が釣りまくっている「テリフバレットDC-7」などの

小型ミノー、シンペン、小型バイブで中小規模河川や、港湾など様々なエリアで扱いやすい万能な機種です。

軽量なジグヘッドを使ったワームの釣りも対応しており、バチ抜けパターンなどのセンシティブなパターンもこの1本でできちゃいます。

 

「ミッドウォーター MWB-972-TR」

 

902のロングバーションで、サブネームは「遠投スペシャル」。

基本的な構造は902とほぼ同じですが、7インチ長くなったぶん飛距離が良く伸びるのと、

まがりしろが増えたことで、より大型とのやりとりがしやすくなっています。

大河川や河口域でのウエーディングやロングキャストが必要なシチュエーションでおススメです。

中居は庄内川ではこちらの方を最近使っています。

 

「モンスターストリーム MSB-892-TR」

サブネームは「アフターレイン激流スペシャル」。増水した河川や、流れの速い河川の上流部での釣りを想定したモデルで、

ルアーウエイトはマックス40gと12cm以上のミノーや20g以上のバイブレーション、鉄板ルアーなどにも対応。

速い流れからシーバスを寄せてくるため、パワーはミッドウォーターなどよりもさらに強く設定されています。

固めのティップは感度に優れていますが、決してパツンパツンではなく、バイブレーションをボトムで転がすような釣りでも、

魚が掛かると即座にまがりがバットへ移行し、しっかり曲ります。

2オンス(56)未満の小さめのビッグベイトやスイムベイトなら一応キャスト可能です。都市河川でのデイゲームもやりやすいですね。

 

「モンスタージェッティー MJB-1002-TR」

サブネームは「デイスペシャル」。港湾や沖堤防、河口域、サーフなどのデイゲームに特化したモデルです。

遠投性をより重視し、メタルバイブやジグなどがカッ飛んで行きます。

スピンテールジグなどの引き抵抗の大きいルアーを引くと、まがりはしますがそれでも尚魚のバイトを弾かず、

サーフ用のヘビーウエイトミノーや、メタルジグ、ワーム等も問題なく使える為、フラットフィッシュ狙いにオススメです。

ラインが適切であれば青物も上げることができます。

 

「ミッドストリーム MSB-962-TR」

サブネームは「リバープラッキングスペシャル」。ルアーウエイトはMAX38gで、ミッドウォーターよりもより大型ルアー向けのモデルです。

下流域でのウエーディングや、河口でのビッグミノーゲーム、デイのバイブレーション早巻きパターン、

ちょっとしたサーフゲームなど、大場所でバーサタイルに使えるモデルです。

もちろん飛距離もかなり稼げます。モンスタージェッティーは飛距離こそ出しやすいですが、

10フィートのベイトロッドとなると、扱いや取り回しに慣れが必要になってくるので、短い分ミッドストリームの方が扱い易くなっています。

 

「モンスターストリーム MMB-992-TR」

サブネームは「ビッグワンスペシャル」。

ランカーサイズ狙いに特化したモデルで、パワーは今回紹介するものの中で一番強いものとなっています。

14cmクラスのビッグミノーや、28g以上の大型バイブレーションも対応しており、ルアーウエイトはMAX45g。

川の激流の中や磯でのヒラスズキ狙いも想定されている為、

そのような流れの強い状況でもランカークラス(6kg以上)でもしっかりタメがきき、リフトできる強靭なバット設計となっています。

さて、いかがだったでしょうか?

かなり駆け足ではありますが、簡単にGクラフトのベイトロッドをご紹介させていただきました。

Gクラフトでは上記の6機種以外にもシーバス用ベイトロッドがラインナップされていますので、

気になった方はチェックしてみて下さい!

次回は、ベイトタックルにオススメのルアーをご紹介したいと思います。

お楽しみに!


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