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甦れ!ウェアーの撥水性能

2018/11/23
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  • その他

こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。

 ここにきてかなり冷え込みがきつくなってきましたね。

朝晩の最低気温が10度を下回ると体感的にも寒さを強く感じるようになりますが、そんな寒さの中でも「大物の引きを味わいたい!」「美味しい魚を食べたい!」ということで、多くの方が釣り場へと足を運ばれています。

 

今くらいの寒さであれば、発熱式アンダーウェアの着用にあわせて空気層の多い中着を着て、その上から風を通さないレインウェアーなどを着用すれば大体事足りるかとは思いますが、最高気温が10度に満たないような寒さの中では、やはり防寒ウェアーが必要になります。

 

また、多くの防寒ウェアーは防水になっていますが、しぶきや雨をパラパラとはじいてくれるのは最初のうちだけで、何度か着用をしているうちに生地の表面にべた~っと水が張り付くようになってしまいますよね。

 

パラパラと撥水してくれる状態を少しでも長く保ちたいものですが、すでにパラパラ感は昔の話で、撥水性なんてどこかに行ってしまった・・・なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

皆さん、すでに撥水性能の落ちたウェアーでも、しっかりと洗浄、及び正しい処理をしていただければ、新品同様とはいかないまでも、ある程度の撥水性能をよみがえらせることが出来ますよ。

また、レインウェアーや防寒ウェアーは新品の状態で防水スプレーを吹き付ることで、撥水性能は長持ちさせられますよ。

まず、新品のウェアーの場合は、そのままの状態で防水スプレーを全体に万遍なく吹き付けてください。スプレーの量はレインウェアの上下で約300mlが目安です。少ないと効果が半減しますので満遍なくたっぷりと掛けましょう。

その後、しっかりと乾燥させて、薄手のタオルや手ぬぐいを当て布にして低温~中温でアイロン掛けします。

但し、アイロン不可のタグがついているようであればアイロンは避け、ドライヤーの熱風で様子を見ながら生地表面を温めてもある程度の効果が得られるようです。

これにより、防水スプレーの成分が生地表面にしっかりと蒸着し、パラパラ感が長持ちするようになります。

 

タグには色々な表記がありますね(汗。

なお、防水スプレーの成分は有害ですので室内では使用せず、必ず屋外で行って下さいね。

 

次に使用済みのウェアーですが、表面についた汚れを洗い流すため、ウェアーを選択ネットに入れて洗濯機の「弱」設定で中性洗剤を入れて洗いましょう。

ウェアーによってはタグに「洗濯機不可」や「手洗い」との記載があるかと思いますが、そのようなウェアーの場合は手洗いをされた方がいいかもしれません。

なお、この時の水温はできれば30度以上のやや高めの温度がおススメです。

 

汚れが落ちたら次はすすぎですが、この工程が一番気を使います。

生地の表面に洗剤の成分が残っているといくら防水処理をしてもその性能が発揮されないため、なるべくしっかりとすすいでください。

洗濯機のすすぎ機能を使うのであれば大体4回、タップリめの水を使ってすすぎましょう。

また、「洗濯機不可」のタグがある場合は、洗剤成分がすべて洗い流されるまで、多めの水で手でしっかりとすすいでください。

 

すすぎが終わったら次は脱水です。

普通の洗濯物であれば5分とか、7分とか長めの脱水時間でしっかりと脱水しますが、レインウェアー類は1~2分の短い時間で設定をしてください。

これは脱水による生地の痛みを防ぐ意味もありますが、もともと水を吸わない生地を使ったウェアーですから、生地と生地の間の水を飛ばすだけの時間で構わないという訳です。

なお、中に防寒素材の入ったウェアーでしたらもう少し長めに脱水をしていただいた方がいいかと思いますし、洗濯機の脱水機能を使わずに、手である程度の水を絞り出すという方法でも構いません。

 

脱水が終わったら洗濯漕から取り出し、ハンガーにかけて乾かします。

この時、間違いなくウェアーからポタポタと水がしたたり落ちます。ですので、浴室や屋外の陰干しが出来る所に干してください。

また、ポケットの中に水が残っていることもありますので、ポケットの中の水もしっかりと水切りをしておきましょう。

 

風の強さや天候などによってですが、レインウェアーであれば条件さえよければおよそ半日程度でしっかりと乾いてくれます。

防寒ウェアーは乾燥までの時間がそれなりにかかりますので、とにかくしっかりと乾くまで干してください。

しっかりと乾いたら新品の場合と同様に防水スプレーを吹き付け、生地に応じた熱処理を施して完了です。

 

製品によってはアイロン不可だったり、温度制限がある場合もありますので、くれぐれも熱処理をされる前にタグを良く確認してくださいね。

 

ちなみに防水スプレーには主に「シリコン系」と「フッ素系」があります。

シリコン系は表面に膜を作るようなもので、強力な撥水効果が期待できるのですが、透湿性はありません。よって、シリコン系は傘や雨靴、レインコート等に向いています。

フッ素系は繊維を細かくコーティングすることで撥水させるので、透湿素材であってもその性能を損なう事がありません。最近は透湿素材を使ったレインウェアーが主流ですので、そのような場合は必ずフッ素系の防水スプレーを使用してください。

ちなみにトップに張り付けてある防水スプレーはどちらも「フッ素系」のスプレーで、イシグロ全店にて販売中です♪

 

では、綺麗でパラパラと水が落ちるウェアーで快適な釣りをお楽しみください♪

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