会社の柱の1つ。プライベートブランドの「Tsulino」を担う。

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Tsulinoとはどんなブランドですか?

河西 2021年に本格始動するイシグロのプライベートブランドです。今まで数個あったイシグロのプライベートブランドが統合してTsulinoとして生まれ変わりました。統合したきっかけは社内、社外問わずプライベートブランドの認知度とか理解度をもっと上げたかったから。イシグロで働くすべての人が胸を張って「いい!」と言えるアイテムを、再度Tsulinoとして現代の釣り人(お客様)にマッチするように改良をしていくことで商品としての価値を高めつつ、認知度を上げてリブランディングしていきたい。そんな目的で発足した新しいイシグロのブランドになります。

Tsulinoの由来ってなんですか?

河西 釣り=Tsuli と Linoというハワイ語の「光輝く」、「結びつける」という意味合いの言葉を融合してTsulinoになりました。

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主に商品企画部の仕事は何をされていますか?

河西 アパレルや釣りに関わる小物のデザインや性能の企画をしています。モノづくりをしていく中で、正直、お金をかければものスゴイものも作れるんです(笑)ただ、Tsulinoのブランディングのテーマの1つとして、「シンプルで、誰にでも使いやすいモノ」を掲げているので価格も求めやすく、あまり余分なものをつけすぎない。でも使いやすくて自然と普段の生活や体になじむようなアイテムを作っています。わかりやすい例えだと、エコバッグとかキーフロート。そういうものは普段から身に着けるので、こだわったのはカラーリングです。釣り道具では今まであまり無かった、自然に釣りにも生活になじんでいくようなカラーを選んだりしていますね。

仕事は遊び。その感覚は根幹にあり続ける。

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プライベートブランドを手掛けていて、楽しいことはなんですか?

河西 毎日楽しいです(笑) もともと店舗で働いていた時から仕事は遊び、遊びは仕事っていう考え方で仕事していて、心からずっとそう思っていたんです。僕は、変化がある、changeする時ってすごいchanceだと思うんです。Changeって一文替えるとchanceになるんですけど。 chanceって楽しいタイミングじゃないですか。配属が商品企画部に変わって新しい仕事と出逢って、またそれを感じました。今まではあらかじめ“作られたもの”を売る仕事だったけど、これからは“売れるものを作る”に思考が変わって。それってどんなアイテムなんだろうって突き詰めて、テストしながらモノを作るっていうのはすごい楽しいですね。毎日がハッピーです(笑)

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商品企画部に配属以前は店長でしたよね。構想はそのころからあったんですか?

河西 実は店舗にいたときから10年くらい温めといたアイテムっていうのもあって。今商品化を進めてるいんですけど(笑) 実は、店舗にいる時から自分の構想のなかではものすごい数のアイテム案がありました。釣りも好きだし、遊ぶのも好きだし。今も、釣り以外にも趣味でサバゲーをやったりサーフィンをやったりすると商品を企画する時にすごい参考になったりもします。だから今、思い描くいいモノ、作りたいと思っていたものを作れるっていう喜びはありますね。

会社全体で作り上げる風潮。それがイシグロの一番の強み。

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最後にいろんな経歴をもった河西さんから見て、釣具のイシグロの強みだと思う部分を教えてください。

河西 これはイシグロの会社以外の方からよく言われる事なんだけど、僕はイシグロで働くスタッフの人間性が良いってことと社内の風通しがよくて仲間たちの仲がいいことが強みだと思います。かつ、お客様に近い目線で地域性の高い商売をしてるっていうところはすごい強みだと思います。僕の今の仕事の中でもプライベートブランドをリブランディングしていっている中で、一つの商品の力で接客の変わりになるようなアソートされたアイテムを作りたいって気持ちがあります。初めて釣りをする方にはなるべくご案内をしたいのに、たくさんのお客様が来店されると全員のご対応ができない、そんなジレンマをアッセンブリーした商品の力で解決できないかなっていうのはこれからチャレンジしていきたい事です。でも、そういうアイデアを形にする時って、普通は自分ひとりでとか、自分と業者さんとだけで考える事が多いと思うんです。でもイシグロは風通しが良いから、商品部とか総務部とか店舗とか、いろんな部署の意見が入っていいモノが作れる環境にあります。テストが必要な商品を企画する時なんかも、数名のテスターさんと企画部が相談して作って、トライ&エラーをして…って言うのがモノ作りをしていてよくある流れだと思うんですけど、イシグロはスタッフは全員がテスターですから(笑) スタッフ各々に得意とする釣りがあって、しっかりと意見を持っている。プライベートブランドとしていいモノを作りたいという気持ちを僕たちと共感してくれて、知識のある仲間が教えてくれる意見を商品にどんどん取り入れていけるような体質は強いですよ。