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このページではスピニングリールについて説明しています。釣り初心者の方は初めて買う際の参考に、中級者以上の方は改めて買う時のポイントを整理するために、是非参考にしてください!
もくじ
リールとは、釣りに使用する道具で、主に糸を巻き取る事ができる道具です。
大きく分けて、【スピニングリール】・【ベイトリール(両軸リール)】と分けられます。
スピニングリールは、ハンドルを回転させると、スプールと呼ばれるボビンのような部分が上下に動きながら、糸をロックするベールという部分が回転して糸を巻き取ります。
糸を巻き取ってくれるベールを、手で開くことで糸が解放され、仕掛けまたはルアーを投げたり、水中に落とすことが出来ます。
スピニングリールはベイトリールと比べて、糸絡みのトラブルが少ないために、初心者から上級者まで幅広く使われています。
スプール | 巻き取った糸を、収納するボビン形状の部品です。 |
ドラグ |
魚に強く引っ張られた際、スプールが回転して糸が切れてしまうことを防ぎます。 ドラグという部品がスプールを押さえているため、スプールを押さえる力を調整することが出来ます。 |
ベールアーム |
開いたり閉じたりできる部品です。閉じている時は、ハンドルの回転によってベールアームも回転し、糸をスプールに巻き取ってくれます。 開いている時は糸の放出が可能になります。 |
ラインローラー |
ベールアームが糸を巻き取る際に、回転して糸の摩耗を防ぐ部品です。 唯一糸に接触する回転部品のため、メンテナンスが重要です! |
ハンドル | 糸を巻き取る際に、回転させる部品です。 |
リールフット | 仕掛けを投げる際や、巻き取る際にハンドルとは逆の手で掴む部分でもあり、竿に取付けるT字の部分周辺をリールフットと呼びます。 |
ボディ | ギア等の多くの部品が内蔵されている部品です。 |
ストッパー |
ハンドルの回転を正転のみにしたり、逆転もさせたりと切替えが出来る部品です。 |
まずは、スピニングリールとベイトリールのメリット・デメリットをまとめてみました。
下の表をご覧ください。
スピニングリール | メリット |
・ライントラブルが少ない ・軽いルアーでも遠投がしやすい ・扱いが容易 |
デメリット |
・正確なキャストがしにくい ・小型のリールは太い糸が巻けない |
ベイトリール | メリット |
・正確なキャストがしやすい ・手返しが良い ・巻上のトルクが強く、安定して巻ける ・小型のリールでも太い糸が巻ける |
デメリット |
・ライントラブルが多い ・扱いが難しい ・軽いルアーが投げにくい |
上記の表が主な違いとなります。
バックラッシュと呼ばれる、ライントラブルがスピニングリールは少ないため、初心者にはスピニングリールがオススメです。
まずは自分がどんな釣りをしたいのかイメージしましょう。
釣りたい魚や釣る場所によって、仕掛けやルアーの重さを選び、それに合わせた糸の太さと長さを選ぶ必要があります。
釣りたい魚や場所が決まれば、使う仕掛けやルアーラインの太さ、長さが決まり、それらが決まればリールの必要なスペックも決まります!!
基本的には、下の画像の汎用タイプが一般的ですが、スピニングリールの中でも専用設計のスピニングリールも存在します。
最も一般的なスピニングリールです。
ほぼ全ての釣り(手竿の釣りは除く)において、このタイプのリールが使われています。
特徴としてはスピニングリールの下に2つのドラグがあり、より細かなドラグ設定をすることができます。
アオリイカのヤエン釣りなどに使用されることが多いです。
メジナ釣りなどの磯釣りで使われているスピニングリールで、人差し指で糸の出方を調整します。
基本的に魚は、引っ張られた力の向きと逆方向に逃げる習性があります。
磯場など、障害物の多いところで、魚に引っ張られて糸と磯が擦れて糸切れを防ぐために、レバー操作によってスピニングリールのハンドルを瞬時に逆転させ、魚の走る方向を釣り人側に向かせる事ができます。
最近では、シーバス釣りなどのルアー釣りでも使用される方が増えてきています。
キスの投げ釣り専用に特化したスピニングリールです。
スプールの径が大きいことで、糸の巻き癖が付きにくく、放出の際の抵抗が少なくなります。
対象魚が小さく、軽量化のためにドラグ機能が無いものがほとんどで、大型で、スプールの溝も浅いのが特徴です。
リールのスプールに記載されている数字が【1000・2000・2500・3000】といった型番のみの表記の物がノーマルタイプに当たります。
ノーマルタイプは、深溝になっており、太さにもよりますが、200m近く糸を巻くことが出来る物も多いです。
深溝になっているため、糸をたくさん巻くことができたり、太い糸まで巻くことができます。
糸をたくさん出す釣りには適しています。
細い糸を通常量使用する場合は、下巻きが必要となります。
また、メインとなる糸が減ってきた場合には、キャスト時に放出されるラインが、下巻き糸とメインの糸の結び目にひっかかり糸が切れてしまうといったトラブルも発生しやすいです。
巻いた糸を保管する部分の溝が浅くなっているモデル。
主に細糸を使用したルアーフィッシングで、使用されています。
必要最低限の糸を巻くだけで良く、下巻きの必要性が無い。
そのため、ノーマルスプールのデメリットでも記載しましたが、メインラインが少なくなってきた際、キャスト時に放出されるラインが、下巻き糸とメインの糸の結び目にひっかかり糸が切れてしまうといったトラブルがありません。
必要な太さを必要な量しか巻けないため、応用が利かないです。
また、ライントラブル等でメインラインが少なくなった場合は、釣りを続行できなくなる場合があるので予備のラインを常備していた方が安心です。
2500番クラスが汎用性が高いです。大は小を兼ねます!!
リールの番手が大きくなれば自重も重くなってきますが、小さな仕掛けや小型ルアーを使用したライトな釣りから、シーバス(スズキ)などの中型魚まで対応可能です。
ハンドルが1本になっている一般的なタイプのスピニングリールです。
このタイプのスピニングリールは自重が軽く、力を入れやすい点で優れています。
ハンドルの重心が中心からずれてしまうため、ハンドルを巻いた時にリールがぶれてしまい、同じスピードでゆっくりと巻きたい場合に同じ巻きスピードを維持しずらい点があります。
また、ハンドルを回すとき、下げるときはハンドルの自重だけで勝手に巻けますが、上げるときではハンドルを持ち上げなければならないため、力の入れ具合を微妙に変えないと同じスピードを維持することが難しいです。
T字型となった2本に分かれたハンドルタイプのスピニングリール。
このタイプのスピニングリールはハンドルの重心が中心になるため、ゆっくりと同じスピードで巻きたい場合でも、同じスピードを維持しやすいです。
自重がどうしても重くなってしまいます。
また、このタイプのスピニングリールはシングルハンドルと比べ、力を入れにくくなりますので、大型魚とファイトする釣りには向きません。
魚とのやり取り中に魚に強く引っ張られた際、糸を巻いてあるスプールを逆転させて糸を送りだし、糸切れ(ラインブレイク)を防ぐ機能です。
画像のドラグノブと言われるツマミをとにかく締めれば良いと勘違いされる方も多いようです。
「巻いてある糸が耐える事ができる引っ張られる力」よりも弱い力で、スプールが逆転させるよう設定しなければいけません。
リールの大きさ(番手)によっても、また同じ番手でもドラグ力は異なります。
そのため、大型の魚を釣るのに必要な糸(ライン)が十分巻くことが出来るからと小型リールを使うと、ドラグ力が足りない!!ってことになってしまいますので注意が必要です。
また、ハイエンドモデルになるにつれてドラグの滑りが滑らかになります。
特にドラグを多用する釣りをする際は、良い性能のスピニングリールを選ぶことをお勧めします。
ローギアモデルというものがほとんど存在しないため、ノーマルギア=ローギアとなります。
2000・3000といった番手の数字のみ記載されたモデルとなりますが、シマノのオフショアリールでは、【PG】と記載されています。
乗物と同じで、巻く力が強くなります。
重たい仕掛けやルアー、水抵抗の強い仕掛けやルアーを巻く際の巻心地が軽く、安定して巻きやすい点もあります。
また、このギアのスピニングリールでは強い力の魚とのやり取りも楽になります。
仕掛けやルアーを早く回収したい場合、ルアーを早く動かしたい、糸ふけを早く取りたい釣りは、やりずらくなります。
※糸ふけとは、たるんだ糸のこと。糸ふけを取る事で魚のアタリが感じ取れやすくなったり、ルアーをすぐ動かせる状態となります。
ノーマルギアよりも、ギア比が高いため、ハンドル1回転で多くの糸を巻き取る事ができます。
2大メーカーによる呼名は下記の通りです。
ハイギアモデル | 超ハイギアモデル | |
シマノ | HG | XG |
ダイワ | H | XH |
ノーマルギアのデメリットをカバーしてくれますので、仕掛けやルアーを早く回収したい場合、ルアーを早く動かしたい、糸ふけを早く取りたい釣りは、やりやすくなります。
こちらも、ノーマルギアのスピニングリールのメリットの逆となり、巻く力がノーマルギアよりも弱くなるため、重たい仕掛けやルアーまたは、水抵抗の強い仕掛けやルアーを巻く際の巻心地が重く、安定して巻きずらくなります。
また、強い力の魚とのやり取りが大変になります。
どちらのギア比がこの釣りには正解という訳でもなく、その人にとって優先する箇所はどこなのか??
メリットデメリットを踏まえた上で、自分に合ったギア比を選ぶことをお勧めします。
釣り具事業以外にも、自転車やボート事業も行うメーカーとしても有名なメーカーです。
ハイエンドモデルから、ステラ、ツインパワーと95年頃から続くモデルが、2019年現在の今でも存在しています。
ツインパワーの計量モデルとしてバンキッシュも数年前に販売されています。昔のツインパワーMgの後継機種の位置付けですね。
最近では、
とターゲットに合わせた専用機種も多く販売されています。
バイオマスターの後継機種でもある【ストラディック】シリーズは、ハイスペックでコストパフォーマンスに優れるモデルです。
シマノスピニングリール/ストラディック
高い耐久性と変わらない巻心地は、トップアングラーも納得のパフォーマンスを発揮します!!
価格は、一番小さいサイズの1000Sが、24,700円。一番大きいサイズのC5000XGが、27,500円となっています。
サイズのラインナップも豊富なため、ほとんどの釣りにピッタリ合う番手が見つかるはずです!!
グローブライド株式会社が運営し、釣り事業以外にもゴルフ、テニス、自転車事業と幅広く展開するメーカーです。
2000年以前は、TD-Z、TD-X、TD-Sシリーズというシリーズ名でしたが、現在では最高機種の【イグジスト】シリーズや、【セルテート】、【ルビアス】シリーズといったリールがリリースされています。
シマノ以上に専用機種が多く販売されており、
などが販売されています。
02年に初めてリリースされてから、17年以上も経った今でも、多くのアングラーに愛されている【カルディア】シリーズ。
ダイワスピニングリール/カルディア
価格は、一番小さなサイズのLT1000S-Pモデルで、21,900円から、一番大きいサイズのLT6000Dモデルで、29,500円となっています。
LT=ライトタフがコンセプトになっているだけの事もあり、高い耐久性を維持しながら、何よりも軽い!!
2500番クラスで、200g以下と最高級クラスと変わらない自重となっています。
スウェーデンの老舗釣り具メーカー。
クラシックのリールは、今でも人気が高くマニアの間では高値で取引されるほど、熱狂的なファンが多いです。
現在では、ピュアフィッシングが経営を行なっています。
カーディナルやレボシリーズなどがあり、少し前までは、スピニングリールといったらシマノ・ダイワしか出回っていなかったが、近年では使用されるバスプロが増え出したことから、最近ではアブのスピニングリールを使用するアングラーも増え出しています。
ブラックに統一されたフォルムで、ハンドルがカーボン製となっているデザイン性の高さが特徴の【レボMGX】シリーズ。
アブガルシアスピニングリール/レボMGX
一番小さなモデルで、168gと計量モデルとなっており、新品販売価格は、35,000円前後と少し高めとなっているが、中古品相場は、20,000円前後となっています。
アブのスピニングリールは、中古価格の相場が下がるのが早いため、中古品での購入が非常にお得!!
このページではスピニングリールについて説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
それではご精読いただき誠にありがとうございました。
▼スピニングリールの投げ方はこちらの動画を参考に♪