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こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。
みなさんが楽しみにされているゴールデンウィークまであと半月を切りましたね♪
きっと海や川などの水辺のレジャーを計画されている方も多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに知っていただきたいことがあります。
今回はちょっと堅苦しい内容ですが、とっても大事な内容となっていますので、我慢してください。
今年の2月から遊漁船に乗船する際のライフジャケット着用が義務になったこと、ご存知ですよね?
国土交通省海事局HP http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_fr6_000018.html
でも、実際に船に乗ってみると、「これはまずいでしょ・・・」というライフジャケットを着用されていらっしゃる方がチラホラ。
この決まりは釣りをされている方に罰則がかかるというものではなく、遊漁船の船長が罰を受けるというものです。
自分の責任で船長に迷惑をかけてしまうなんて・・・
じゃあどんなライフジャケットなら大丈夫なのかというと、下の写真にあるように、「桜マーク+タイプA」の印のついたものであれば大丈夫なんです。
では、サーフゲーム用のライフジャケットや磯釣りで使われているベスト型の固型式浮力体の入ったライフジャケットは船釣りでは使えないのか?
「日本小型船舶機構の性能鑑定適合品の記載があるけれど、これではだめなの?」
はい、ダメなんです。
上記にようなサーフゲーム用のライフジャケットや磯釣りで使われているライフジャケットは「レジャー用ライフジャケット」にあたります。
「レジャー用ライフジャケット(固型式)」とは、浮力・強度・水上での性能(浮遊姿勢など)・着心地等の試験基準を満たしたライフジャケットであり、その性能確認試験基準は、平成26年度に日本小型船舶検査機構を事務局とする「レジャーで使用する個人用の浮力補助具に関する業界の性能基準策定に係る委員会」が策定主体として検討し、定めた基準です。
サーフのルアー釣りで使われているゲームベストは浮力体の入った部分をベルト等でつないだ形状となっていますが、どこの製品であっても概ね7.5kg/24時間(もしくは7.5kg)との記載がされています。
また、磯釣りで使われることの多いベスト型のライフジャケットもその殆どが7.5kg/24時間(もしくは7.5kg)の記載があります。
これら「レジャー用ライフジャケット(固型式)」は浮力自体は充分に基準を満たしているものの、国土交通省の型式承認は受けてはいないため、小型船舶の法定備品としては使用できません。
つまり、船で釣りをするということに限っては、国土交通省の認定品でなければならないという訳です。
自動膨張式を含め、国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があり、その中にはすべての小型船舶で使用可能なもの(タイプA)や、水上バイク用などいろいろなタイプがあります。
一般的に遊漁船で釣りをする場合はAタイプの記載のあるライフジャケットを着用しなくてはなりません。
乗船する小型船舶の種類と認可されているライフジャケットのタイプ一覧をご覧ください。
出典:国土交通省ホームページ https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk6_000011.html
但し書きとして下記の文言が添えられています。
[1]小型船舶操縦士の免許が不要な船舶(ミニボート等)には、着用義務は適用されない(ただし、安全のため着用を推奨)。
[2]遊漁船であったとしても、旅客定員が12人を超える場合は、旅客船に該当
[3]磯等渡しの場合は、型式承認品(桜マーク付)に代えて、浮力を有する釣り専用の安全装具で代替可(ただし、小児を除く。)
このなかで需要なのは、[2]の「遊漁船であったとしても、旅客定員が12人を超える場合は、旅客船に該当」という所です。
大体の中型以上の遊漁船の定員は12人以下であることはありません。
つまり、多くの遊漁船は「旅客船」の扱いとなり、Aタイプのライフジャケットでないと乗船できないということになるのです。
これは大人だけでなく子供にも当てはまります。
(イシグロでは船釣り教室に参加されるお子様用に、子供用ライフジャケットの桜マークAタイプを新たに揃えました)
では、磯や沖の堤防に渡す「渡船」も定員12人を超える場合はAタイプでないといけないのか?
この場合は、[3]の「磯等渡しの場合は、型式承認品(桜マーク付)に代えて、浮力を有する釣り専用の安全装具で代替可」が適用されます。
つまり、磯や沖堤にわたる場合は、大手メーカーがラインナップしているベスト型の固型式浮力体入りライフジャケットで大丈夫ということです。
と言うか、自動膨張式ではなく、絶対にウレタンやその他浮力体の入ったベスト型のライフジャケットを着てください。
磯釣りでの事故は波や風で磯から海に落ちたり、船から磯、もしくは磯から船に渡るときに海に落ちるといったケースがほとんどです。
万が一海に落ちた場合、ボンベのガスで膨らんだ浮力体ですと、荒い磯にぶつかったときに浮力体が破れてガスが抜け、ライフジャケットの役目を果たさない状態になることも考えられます。
固型式浮力体の入ったベスト型のライフジャケットでしたら、磯にぶつかったとしても浮力体がその機能を発揮して浮き続けてくれますので、磯釣りではこちらの方が安全です。
ちなみに浜名湖内で小型の船外機船で釣りをされる場合は、定員が12人を超えることはあり得ませんので、その場合は平水区域での釣りとなります。
つまり、ライフジャケットのタイプはD、もしくはAで大丈夫なんです。
でもね、たまには遊漁船で沖に行く・・・という方、Dタイプだとダメな場合も考えられますから、どうせあらためて購入を検討されるならやっぱりAタイプをお勧めします。
平水区域及び沿岸区域は「日本小型船舶検査機構ホームページ」http://www.jci.go.jp/areamap/heisuiengan.htmlで確認できますので、気になった方はご覧ください。
こちらのような子供用ライフジャケットは「レジャー用ライフジャケット}にあたりますので、残念ながら外洋・沿岸・平水含め、すべての船釣りには使用できません。
でも、大切なお子様の命を守るために、堤防、河川での釣りや川遊びの時には必ず着用させてくださいね。