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愛知 静岡エリア 2020年1月の海況情報と2020年2月の釣況予測

2020/02/03
  • 1,498 view
  • 海況・釣況予測

こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。

令和になって初めての冬、「暖かい冬ですね」という台詞を何度口にしたでしょうか。
1月の末から2月の頭に掛けて、若干ではありますが冬らしい冷え込みはあったものの、それでも太平洋沿岸では氷が張ることもなく、平年よりも暖かい傾向が続いています。
テレビの長期予想でも、時折冷え込みは来るものの暖冬傾向は続くと言っていましたので、このまま春を迎えるような感じですね。
東海、北陸ともに沿岸の水温の下降が平年よりも一ヶ月程度遅れています。
この状況が釣れる魚にどんな影響をもたらすのか?釣況予測なんていう生意気なことを書いてはいますが、今現在の状況から「傾向としてこうなるかもしれません」としか言えません。

結果、釣り人が楽しく釣りが出来てさえくれればいうことなし♪
暖かな目で読んでいただければ幸いです。

では、令和2年1月の海況状況と令和2年2月の釣況予測です。

1月下旬現在の海況状況
黒潮は室戸岬~潮岬沖で離岸し、北緯31度付近まで南下した後、御前崎に向かって北上し、房総半島沖を流れています。遠州灘から渥美外海では西向きの黒潮内側反流が形成され、石廊崎沖の黒潮から遠州灘沖に暖水が強く流入しています。
そのため伊豆半島沖から三重県熊野灘沿岸の広い地域は暖水におおわれており、暖流の影響している海域の表層水温は顕著な高水温となっています。水温の下降は平年と比べて概ね一ヶ月の遅れとなっています。

出展  海上保安庁 海洋情報部 三管区海洋速報より http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
2020年1月30日発表の海流概要図

2019年1月31日発表の海流概要図


今後の海況予測
黒潮大蛇行(A型)が安定しています。遠州灘から熊野灘沿岸へ継続的に流入している黒潮内側反流の影響で、四国~東海沖の海面水温は向こう1か月、平年より高め~かなり高めの状態が続くと予測されます。

今後の釣種釣況の傾向と見込み
三重熊野灘エリア
伊豆半島沖から遠州灘を通過した黒潮系暖水の三重県南部への流入が継続しており、今後も高水温傾向が続く見込みです。
尾鷲、紀伊長島エリアのナイトアジング(バチコン)は徐々に釣果が落ち始めているようですが、スルメイカ、アカイカのイカメタルは釣果上昇傾向にあります。
また、アオリイカティップランも良型を中心に好釣果が続いています。ルアー船ではブリ・サワラの近海青物ジギングに加え、高水温の影響によりカツオやビンチョウマグロのジギングも継続しています。
海上釣堀も水温が高いために冷え込みによる活性低下が少ないことが見込まれますので、面白そうです。
コウナゴの試験操業が1月に2回行われましたが、今年も残念ながら漁獲実績はなく、今後も回復の見込みはなさそうです。

日本海エリア
若狭エリアの沿岸水温は1月の下旬に昨年と比べてやや低い状態になったものの、以降は昨年よりも高い状態となっています。
また、北西からの季節風が吹く日も増えたため、釣果情報が少なくなってきてはいますが、これからは水深の浅い海域での釣果が期待できますので、冬の人気ターゲットであるヤリイカの釣果はまだ期待できそうです。
同じく若狭美浜の船宿では若狭グジ(アマダイ)狙いの遊漁船が出船していますので、若狭ブランドのアマダイ釣りも面白いでしょう。
ジギングではメジロやシーバスが狙い目ですが、ややムラがある様子ですが、魚影は濃いようですので、釣れるか釣れないかは潮次第と言ったところ。船のターゲットには事欠かない2月となりそうですが、楽しめるかどうかは降雪や風の状態次第です。

愛知~静岡エリア
水温の低下が例年よりも一ヶ月程度遅れているようで、2月初旬現在でも湾内のイワシは落ちずにとどまっています。
船釣りではイワシエサでのヒラメ、青物狙いが活況で、師崎前から伊良湖沖まで広い範囲が釣り場となっています。今年はヒラメの釣果が例年よりも良い様子で、年を越してからは70センチ、80センチといった大物も釣れています。
ヒラメは寒くなればなるほど大物が釣れる傾向がありますので、まだまだ釣果の期待ができます。
また、ブリやサワラなど、大型の青物も釣れていますので、青物対応の仕掛けの準備は必須です。
伊良湖沖、師崎沖のフグも釣果は継続しており、ショウサイフグに混じって大型のヒガンフグが釣れています。泳がせ釣りもフグ釣りも、風が吹いたら湾内、風が凪げば沖合と様々な釣り場で楽しめます。
春を告げる魚、メバルの釣果が上昇中です。師崎沖でも伊良湖沖でもカサゴ混じりでメバルが盛期を迎えますので、こちらも面白いターゲットです。
伊勢湾ジギングも泳がせ釣りと同様に大型青物がターゲット。日ムラはあるようですが、水温の低下に伴うイワシの動きによっては爆釣も期待できそうです。
大型青物に備えてパワーファイトが可能なジギングタックルとラインシステムで挑んで臨んでください。

岸からの釣りでは高水温の影響からかまだマイワシやアジの回遊が継続中で、豊浜~師崎でのサビキ釣りで好調に釣れています。
浜名湖では湖内での泳がせ釣りでヒラメやワラサが釣れていますが、海釣り公園では釣ったイワシを使った泳がせ釣りでヒラメ、ワラサの釣果が出ています。
また、ちょい投げ釣りでは昨年同様にシロギスも釣れ続いています。こんな寒くなっても湖内にシロギスが残っているのは本来ならばありえないのですが、ここ数年、新年を迎えても釣れていますのでまだ楽しめるかもしれません。


沿岸水温が高く、あわせて暖冬傾向との予報が出てはいますが、やっぱり寒いことには間違いありません。釣りに行かれる際はしっかりと防寒の対策を整えて釣りを楽しみましょう。


以上、2020年2月の釣り予想でした。
まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(^○^)/