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こんにちは 宮崎です。
私、愛知エリア店舗担当のフィッシングアドバイザーとしてお仕事をしております。
今回は私が担当する愛知エリアの2018年2月の海況情報と3月釣況予測です。
実は毎月店頭に掲示できるものを作成してきたのですが、もっと皆さんに見ていただける機会をということで、この度ブログにてご紹介をさせていただくことにいたしました。
情報元は海上保安庁 海洋情報部
日々のデータをもとに、毎月初旬に海の状況とその月の釣りものの予測を長年の経験をもとに、思うままつづらせていただいています。
まったくもって私の私的な予想ですが、皆さんの釣行の参考になればと思いますが、もし予想が外れてもノークレームでお願いしたいと思います。
ということで、まずは2018年2月末~3月初旬現在の海況状況から
黒潮の大蛇行は相変わらず続いています。先月まで見られていた御前崎沖付近から熊野灘への黒潮分流の西向きの沿岸流は収まってきておりますが、その影響からか遠州灘の付近には小さめながら温水塊が形成されているようで、遠州灘~伊勢湾口にかけての沿岸水温は昨年よりもやや高い状態で推移しています。また、三重県熊野灘エリアの水温は平年並みの水温となっています。
黒潮分流の影響による遠州灘の2枚潮は、地域によってはまだその影響が残っている海域もあるようですが、概ね解消されつつあるようです。
2018年3月7日現在の水温分布図です。
出展 海上保安庁 海洋情報部 海面速報&推測図 表面水温よりhttp://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/temp_color/temp_color.html
続いて2018年3月5日現在の海流分布図です。
出展 海上保安庁 海洋情報部 海面速報&推測図 海洋速報(海流図)より http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/2018cal/cu0/qboc2018042cu0.html
ご覧のように3月初旬現在も依然として黒潮本流が潮岬南より大きく南下し、伊豆諸島付近でぶつかるように北上しており、大きな蛇行傾向が続いています。
黒潮蛇行による釣果への影響と今後の見通しですが、1月下旬に発表されていた気象庁の予報では分流の流入が続くとされていましたが、2月末時点での海況では分流の流入は無くなりました。しかしながら黒潮本流の蛇行状態により、今後、再び分流の流入が起きる可能性は低くはありません。分流の流入が始まれば春の乗っ込みに重なる釣種の釣れる時期や釣れ具合に影響が出る可能性もあります。
また、分流の流入が始まれば伊勢湾内の水温にも影響を与えることも考えられ、分流の流入が始まった場合は岸からの釣りものも一気に上昇する可能性があります。
また、黒潮の蛇行とは直接の関係はありませんが、降雪量の多かった地域の一級河川ではこれからの時期は雪解け水の流入が影響するため、その沿岸海域での水温低下の影響もでてきそうです。
今後の釣種釣況の傾向と見込みについて
三重熊野灘エリア
急激な水温低下要素が見当たらないため、水温は平年並みの15℃前後をキープする見込み。
ティップランのアオリイカは春の大型の釣果が期待できそう。また、紀伊長島エリアのヤリイカも普段の年ならそろそろ終盤を迎える頃だが、今年はもうしばらくは釣果が続きそう。鳥羽エリアのジギングについてはこの時期ならば一押しのターゲットであるはずのシーバス(トーバス)ジギングがコウナゴの不漁の影響からか釣果不安定。かわりにワラサ(ブリ)、サワラの釣果がまだ続きそう。
日本海エリア
豪雪に悩まされた2月も終わり、ようやく雪の心配がなくなった。福井エリアのヤリイカメタル、ヤリイカ胴突は3月初旬時点は濁りや満月、イルカ出現などの影響でちょっと不調気味だが、雪解け水が落ち着き、条件が揃えばまだまだ釣果上昇気配あり。またアジやメバルなどの五目釣りの釣果はまずまず。このまま釣れ続くと思われるが、イカが復調したらイカ狙いの出船がメインとなるかも?
愛知・静岡エリア
伊勢湾エリアのターゲットの中で釣果が安定しているのはカサゴ、メバルの根魚。沖に出られれば大物も狙えるが、近場でも釣れるため風が吹いた時でも出船できるのがうれしい。フグの釣果も好調堅持。師崎エリアの船では大型のヒガンフグ狙い、伊良湖港からの船は島周りのショウサイフグ(コモンフグ)の数狙いがまだまだ期待できる。伊勢湾ヒラメ、青物狙いも継続中で、こちらも好調。沖の中深海ではアカムツ、オニカサゴがねらい目。特に大山沖のアカムツは潮周りさえよければ好釣果が期待でき、師崎エリアから出船する船も多くなっているため、未経験者でも今からが始めるチャンス。伊勢湾ジギングはブリ、ワラサにサワラも混じって好釣果継続。今年も遅くまで釣れ続きそうな気配。師崎エリアの一部船宿ではキス・カレイ便も出船中。カレイ狙いはこの時期だけなので、カレイファンは是非!
伊勢湾内堤防はまだ根魚中心の釣果。水温が上昇し始めれば回遊魚類のサビキ釣りやシロギスのチョイ投げも期待できるが、何時ごろから釣れはじめるかの予想は難しい。
静岡エリアでは駿河湾のヤリイカがまだ釣れ続いているが、今月中には終焉を迎えると思われる。ヤリイカを釣りたい方は早めに釣りに行くべき。また、例年通り御前崎沖のコマセマダイがボチボチとスタート。これから乗っ込みを迎えるため、釣果の急上昇に期待。
ということで、3月といえばもう春です!三寒四温を繰り返しながらも暖かい日が増えていきますので、どんどん釣りに出かけましょう♪