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愛知エリア 2018年3月の海況情報と4月釣況予測

2018/04/06
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  • 海況・釣況予測

こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。

今日は久々の雨ですね~
ちょっと肌寒くも感じますが、海は着々と季節が進み、春を飛び越えて一気に初夏の様相となりつつあるようです。

出典:「第3管区海上保安本部調査」(海上保安庁) http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
三管区海洋速報 海流概況図 平成30年第13号・平成29年第13号をトリミング加工して掲載

下の図は2018年3月29日発表の海流概要図です。


相変わらず黒潮の大蛇行は続いていますが、伊豆半島の南から黒潮の分流が西向きに入り込んできており、その影響から御前崎から渥美半島の沿岸水温が17℃前後と非常に高い状態になっています。

こちらは2017年3月30日発表の海流概要図です。

昨年の駿河湾の水温は14~15℃だったのに対し、今年は17~19℃と、3~4℃以上のの高水温状態となっていますね。
昨年は例年と比べてやや低い状態ではありましたが、それでも例年比で比較しても2℃以上は高い状態となっています。

また、それぞれの海流概要図の水温の横に( )で前週の水温が記載されていますが、今年の3月23日以前の一週間の間に一気に5℃の水温上昇があったことがわかります。

今後の見通しについてですが、黒潮本流の蛇行はまだ続くことが予想されており、流路の大きな変化がなければ駿河湾~遠州灘沿岸への分流の流入は継続する可能性が高いため、沿岸水温は高い状態が続きそうです。
昨年の夏以降、黒潮の蛇行による影響から不漁続きだった遠州沖のシラス漁が3月末から始まり連日の豊漁が伝えられており、これも黒潮分流の流入が影響していると考えられますが、上図のように水温の違う海水が詰まった状態で急激に変化するような分布図を示しているときは温度帯の変わり目に潮目ができやすく、そこに発生する食物連鎖状態によりシラスをはじめ、それを捕食する中型魚やカツオなどの大型漁も集まりやすいようで、事実、静岡県西部漁港へのカツオの水揚げが好調に続いています。

ただし、このような時は海流も細かな範囲で変化していることが多く、ある場所では潮が動いていない時でも、ちょっと移動した場所では2枚潮、3枚潮になっていることもよくある話です。
高水温の影響により、遠州灘表浜沿岸のシロギス接岸は例年よりも早くなる可能性が高く、あわせてシロギスを捕食するフラット系の釣果も早くから上がることが予想されます。
同様に伊勢湾内にも沿岸の高水温の影響はあるはずですので、それまで釣れていなかった春の魚が突然始まる可能性もあります。

では、4月以降の釣種釣況の傾向と見込みについて

三重熊野灘エリア急激な水温低下要素が見当たらないため、水温は平年並みの15℃台をキープする見込み。
ティップランのアオリイカは春の大型の釣果が期待できそう。鳥羽エリアのジギングについてはこの時期ならば一押しのターゲットであるはずのシーバス(トーバス)ジギングがコウナゴの不漁の影響からか釣果不安定。かわりにワラサ(ブリ)、サワラの釣果がまだ続きそう。
尾鷲、紀伊長島でのバチコン、イカメタルは終了し、ジギングやタイラバの釣りが中心となる。

日本海エリア

福井エリアのヤリイカメタル、ヤリイカ胴突はぼちぼちメスの釣果が目立ってきたため、例年よりも早めに終了を迎える可能性がある。あとはムギイカが℃くらいから釣れだしてくれるのかが気になるが、まだその予兆は見られない様子。またアジやメバルなどの五目釣りの釣果はまずまず。
ジギングの青物、ライトジギングのシーバス、マダイ、ロックフィッシュの釣果は順調。イカメタルが始まるまでは五目釣りやライトジギングメニューが主流となりそう。

愛知~静岡エリア

伊勢湾エリアのターゲットの中で釣果が安定しているのはカサゴ、メバルの根魚。沖に出られれば大物も狙えるが、近場でも釣れるため風が吹いた時でも出船できるのがうれしい。フグはそろそろ最終盤。伊勢湾ヒラメ、青物狙いはイワシが無くなるまでは続くが、そろそろ終了の様子。ただし、一部船宿では代替えの活き餌で好釣果の知らせあり。沖の中深海ではアカムツ、オニカサゴがねらい目。特に大山沖のアカムツは3月に入ってから好釣果が続いているため、人気の釣りものになっている。例年ならば5月以降に始まる大山沖のイサキだが、水温の影響から今年は早くから釣れだす可能性がある。また、ムギイカについても群れの濃さ次第ではあるが、個体数が多ければこちらも4月中に釣れだすかもしれない。伊勢湾ジギングはワラサ、ブルは終了となり、マダイ、サワラの釣果が中心。師崎エリアの一部船宿ではキス・カレイ便も出船中。カレイ狙いはこの時期だけなので、カレイファンは是非!
伊勢湾内堤防はまだ根魚中心の釣果。水温が上昇し始めれば回遊魚類のサビキ釣りやシロギスのチョイ投げも期待できるが、釣れだすと一気に釣果が上昇しそうな気配。
静岡方面では例年通り御前崎沖のコマセマダイがボチボチとスタート。水温の上昇が急激過ぎたためか、マダイのほうが戸惑っているような釣れ方をしているが、16~17℃の水温が続いているため、これから一気に乗っ込みの大ダイが釣れだすと思われる。またイサキについても愛知エリア同様に早くから釣れだす可能性が高い。

以上、まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(笑。

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