こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。
イサキやヒラメ、ウタセマダイや五目釣りなどの船のエサ釣りで使われている道糸が徐々に細くなってきています。
数年前まではPEの4号から5号が当たり前だったと思いますが、最近ではPE2号から3号、太くてもPE4号まででほとんどの釣りをしている方が殆ど。
私も幾つかの電動リールを持っていますが、一番小さいリールにはPE1.5号が巻いてあり、他、2号が巻いてあるもの、3号が巻いてあるもの、一番大きい電動リールでもPE4号が巻いてあり、それらで大方の釣りをしています。
最近のPEラインの進化はものすごく、3号でも最大強度表示で20kg前後となっていますので、特殊な釣りを除いて3号以上の糸は必要ないレベルまで来ていると思います。
また、通常の船釣りでは道糸の先端にチチワを作り、その輪を使って大型のスナップスイベルを取り付けて天秤や仕掛けに接続をするのですが、道糸に使われているPEラインって摩擦に弱いってご存知でしたか?
5号とか6号とかの太いPEラインを使っていた時代はあまり考えなくてもよかったのですが、特に最近の傾向のように細いPEラインは細い分だけ摩擦による糸切れのリスクが高くなります。
糸の先端部分をまめに結び直すことのない釣りだけに知らずしらずのうちに摩耗による劣化が蓄積し、いざという時に糸切れを起こしてしまうことも考えられます。
また、細いPEラインは竿のガイドに絡みつくことも良くあります。太いPEラインであれば比較的簡単に絡みをほどくことが出来ますが、2号、3号といった細めの糸だとほどくのが結構面倒。
特にすでに老眼が入ってしまった私の目だと、どう絡んでいるのかさえも見えずにほどくのに苦労してしまいます。
そんなリスクへのもっとも有効な手段は、リーダーの取付です。
ジギングの世界では当たり前に用いられている手法ですが、この方法はエサ釣りでも有効な方法なんです。
リーダーの種類(材質)は張りがあって水を吸わず、摩耗に強いフロロカーボンがおススメ。
太さは道糸が2号なら7~8号、3号なら8号~12号と、道糸の号数の3~4倍が適当です。
このフロロカーボンを道糸の先端に結び付ける方法ですが、結びコブの小さい「摩擦系ノット」と呼ばれる方法がベスト。
結ぶことが出来ない方でも簡単に結ぶことが出来る道具も出ており、非常に便利です。
おススメは第一精工 ノットアシスト2.0!
店舗でも使っていますよ♪
動画アドレスhttps://youtu.be/_LTKWrAXWNs
では、手順を紹介させていただきます。
まず、結び付けるリーダーの長さを決めましょう。
大体3mから5mでよろしいかと思いますが、この時点ではリーダーはカットしないで糸の巻いてあるスプールから1m程ほどくだけにしておいてください。
次に結び付けるリーダーの長さ分、道糸を切ります。
この時の注意点として、結びしろ分の余裕をとってカットしましょう。
(3m分のリーダーを取り付けるのであれば、カットする道糸は2.8m程にしておき、20cmの結びしろを作っておきます)
ノットアシストの作業手順に沿ってリーダーを結び、結び終えたら長さの誤差が出ないようにリーダーをカットして完成です!
・・・と、言いたいところですが、ここからがこのブログで皆さんにお伝えしたいことなんです。
実は、リーダーの先端にスナップスイベルを取り付ける際、太いリーダーにチチワを作っておくとガイドに通らなくなります。
では、どうしたらいいか?
多くの方がリーダーの先端にチチワを作らないでガイドに通し、その後、リーダーの先端にスナップスイベルを結ぶということをしていらっしゃいます。
この方法ですと、釣りを終えたら結節箇所をカットしなくては片づけられませんし、釣りをするたびに結び変えなくてはいけないことで、リーダーは少しずつ短くなってしまいますよね。
そんな不便を解消する方法をご紹介させていいただきます!
ベースとなるのはノーネームノットです。
https://www.ishiguro-gr.com/fishing-guide/detail.php?id=147
イシグロHP > PEラインとリーダーを結ぶ > 一般的なNN(ノーネーム)ノットの所にわかりやすい解説がありますが、その応用でリーダーの先端に加工をします。
まず6~8号くらいのPEラインを50cmほど、用意してください。
私は昔リールに巻いてあった道糸を大事にとってありますのでそれを使用していますが、そんな太いPEラインは無いという方はジギングのアシストフック用に販売されている糸が400円位で購入できますのでそれをお使いください。
まず、リーダーの先端から5cm位の所に8の字結びを作ります。この時、結びコブは締め切らないでゆるくたるみをつくっておいてください。
次に用意したPEラインを半分に折り、折り目を下のように8の字結びに通してください。
今回は作業手順がわかりやすいように2色の色が付いた糸を使用します。
結びから6~7cmくらい出たら、2本に分かれたPEの端糸を結び目の下側に密に巻き付けていきます。
この時、できれば2本の糸が重ならないようにしていただけると結び目がきれいに仕上がります。
5回ほど、巻き付けたら折り返して巻きつけた部分に重なるように同じ回数巻きつけます。
2本のPE端糸の先端を8の字結びに通します。この時、先端に向かって通っているラインと同じところに通るように通してください。
次にリーダーの8の字結びを軽く締めこみ、続いて結び目から出ているPEライン4本をしっかりと引っ張ってください。
巻きつけた部分がギュッと硬く締めこまれれば大丈夫です。
再びリーダーを締めこみますが、この時はペンチ等でリーダー先端を挟んでしっかりと締めこんでください。
次に端糸でハーフヒッチで編み込みをします。
端糸1本(緑の糸)を根元から折り、リーダー、PEの輪の部分の2本、残りの端糸(黄色い糸)の合計4本をまとめて端糸(緑の糸)でハーフヒッチで編み込んでいきます。この時、輪になっているPEラインにボールペン等を通し、足裏でボールペンを踏みつけて作業をするとやりやすいと思います♪
4~5回ほど強く編み込んだら、編み込みをしていた端糸(緑の糸)を芯に束ね、かわりにこれまで編み込みの芯になっていた端糸(黄色い糸)を根元から折り曲げ、この糸で同じく4~5回ほど、強く編み込みをします。
編み込みをし終わったらリーダーの端糸を編み込みの根元部分からカットしてください。
次に編み込みをしていた端糸(黄色い糸)を芯に束ね、かわりにこれまで編み込みの芯になっていた端糸(緑の糸)を根元から折り曲げ、この糸で同じく4~5回ほど、強く編み込みをしますが、この時の芯は3本のPEラインのみです。
編み付けを終えたら芯になっていた端糸(黄色い糸)を結び目の根元からカットします。
続いて残りの端糸でエンドノットをして、端糸をカットして完成です。
さあ、これで先端部分に太いPEの輪が出来ました。
この輪の先端部分に小さい輪を作れば作業は完了です。
リーダーの先端に作ったPEの輪で以下の要領でヨリモドシを取り付ければ、釣りの度にスナップスイベルに結んだり、切ったりすることは不要♪
チチワをほどくときは下の要領で♪
是非真似をしてくださいね。