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船釣り用バッテリー 選択・購入ガイド♪

2020/02/16
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  • 商品情報

こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。

 

今や船からの釣りでは電動リールが当たり前になっています。

釣り人の中には操作性や軽さの面から手巻きリールを好まれる方もいらっしゃるのは事実ですが、これから船釣りを始められるという方には、予算面で問題がなければ電動リールをおススメしています。

 

でも、電動リールは電源が無ければただのリール。

船の各釣り座に電源が配線してあればとりあえずは使用できますが、船の電装系統のコンディションや乗船者の人数などの条件によっては安心して使用できるとは言えません。
実際に主電源から遠い場所に配線された端子だと、電動リールが正しく作動してくれなかったというケースも体験したことがありますし、もともと電源が配線されていない船も多くあります。船の予約をする際には船電源の有無の確認が必要となり、うっかり忘れて電源がなかった場合はその日は手巻きで釣りをすることになってしまいます。

そこで、電動リールを使用される方にはマイバッテリーの持参をお勧めするのですが、店頭のバッテリーコーナーを見ると、大きさ、値段、容量などの違う様々な商品が並べられています。

どのバッテリーを購入すればいいのか?値段の違いは?

今回はこれから電動リールを購入される方、マイバッテリーを検討されている方が迷わずに選択できるためのガイドをさせていただきますね。

200号オモリを使ったアカムツ釣りや、150号オモリを使った夏のスルメイカ釣りなど、バッテリーの消費の大きい釣りにおすすめのバッテリー

まず、私が愛用しているバッテリーは、BMOジャパン の「リチウムイオンバッテリー11.6Ah(アンペア)」です。

 

なぜこのバッテリーを使っているかというと、

1 14.4Vの出力!

  鉛バッテリーよりもモーターパワー、スピードが高くなります。

2 11.6Ahの大容量!

  アカムツなどの中深海の釣りでもバッテリー切れの心配は皆無です。

3 端子部分の長さに余裕があり、最大で3人分の電動リールコードを繋ぐこともできる!

  ※3人分のというのは現実的ではありませんが、2人分であれば水深100m程度までの釣りであればまったく問題なく使用できます。

4 安定性抜群なうえに、設置場所自由!

  バッテリー底面にはゴムが取り付けられており、揺れる船上でも滑ることはありません。置くことが出来ない場合でも、上の写真のように付属のベルトでロッドキーパー等にぶら下げて使用できます。

5 保護回路がしっかりしている!

  BMOバッテリーは過電流容量が防止、逆流防止などの保護回路がしっかりとしています。

6 程よい軽さ!

  大容量であるにもかかわらず、1400gの重量。同程度の容量の鉛バッテリーが4キロを超えますので、その差は歴然です。

7 防水・防塵性能!

  製品の防水・防塵の保護等級を示すIPは65。防塵等級は粉塵が中に入らないとされる最高ランクの6、防水等級は、あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)とされる等級の5となっています。

 

とうことで、私のメインバッテリーはこのBMOジャパンの「BM-L116」なんですが、私、ちょっと前までは200号オモリを使ったアカムツ釣りや、150号オモリを使った夏のスルメイカ釣りなど、バッテリーの消費の大きい釣りをしていた時代がありました。

最近ではイサキやマダイ、ヒラメや青物の泳がせ釣りやアマダイ釣りなど、オモリ100号前後、水深100m前後までの釣りなどがメインとなっていますので、ここまで容量の大きいバッテリーは実は必要なくなりつつあります。

イサキやマダイ、ヒラメや青物の泳がせ、アマダイなど。普通の釣りしかしないという方向け、オススメのバッテリー

同じく BMOジャパン の「リチウムイオンバッテリー6.6Ah

容量が6.6Ahと小さくはなりますが、例えばダイワのレオブリッツ300Jで、

60号~80号のオモリを使って水深50mからの巻き上げとして、300回程度の使用が可能な容量があります。 

魚が掛かって、その場合も電動リールで巻き上げるということを考慮に入れても、水深100m以内の船釣りであれば大方の釣りは可能。

つまり、この6.6Ahであればまず問題なく一日釣りが出来るという訳です。

重量も750gと一段と軽量!
専用のシリコンケースに入れて使用すればさらに便利!

最近はアカムツ釣りも行く機会がなくなってきましたので、実の所、この6.6Ahがかなり気になっています。

ホームセンターやカーショップで購入できる車やバイクのバッテリーではだめなの?

という声を最近よく聞きます。使えないことはありませんが、

そもそもの設定が車等用のものと電動リール用のものでは違うんです。

車やバイク用バッテリーは「スターターバッテリー」というもので、エンジンを始動させるために短い時間に大きな電流を供給するのが得意なもの。

長時間同じ電圧で電流を流し続けるのはあまり得意ではありませんし、先にも申し上げた通り、鉛バッテリーは重い!

電動リール用として発売されているバッテリーは「ディープサイクルバッテリー」というもので、長い時間、安定的に電流を流し続けられるような仕組みになっています。

鉛バッテリーのものもありますが、現在では軽いリチウムイオンバッテリーが主流になってきています。

 

また、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーを比較した場合、実はパワーやスピード、使用できる時間も違います。

リチウムイオンバッテリーの定格出力はどのメーカーも14V以上であるのに対して、鉛バッテリーは12V。つまり、モーターを回すための電圧そのものが違いますので、モーターのパワーと巻き上げのスピードで鉛バッテリーとの差は歴然となるわけです。

 

さらに使用できる時間も、同程度の容量であっても鉛とリチウムイオンでは倍程度の差が出てしまいます。

単純に比較はできませんが、12V-12Ahの鉛バッテリーと、14.4V-11.6Ahリチウムイオンバッテリーとで、パワー&ロングランの戦いをしたら、間違いなくリチウムイオンの圧勝となります。

いかがでしょうか?電動リールのバッテリーの購入を検討されている方の手助けになってくれれば幸いです。

2020年BMO新製品紹介 

そうそう、今年のBMOジャパンの新製品でこんなのが出ていました。

なんと、14.4Vで26.4Ahのスーパー大容量バッテリーです。

今年の6月前後に発売されるそうです。

これならスルメイカ直結仕掛けで250号、300号のオモリで10本以上の仕掛けを使われている方のバッテリー切れの不安も解消♪

 

さらに、キンメダイやアコウダイなどの深海釣りで使用されている24V仕様の電動リールでも使うことが出来るバッテリーも同時期に発売になるようです。

これも25.2/16.5Ahの大容量モデル。

私が所有することはないと思いますが、さすがBMOジャパン、船釣り用品メーカーとして先頭を疾走してくれていますね♪

バッテリーの保管方法 

最後に、バッテリーの保管方法について、意外と間違った方法で保管していらっしゃる方が多いようです。バッテリーをなるべく長持ちさせるには、適切な保管が必要なのでご注意くださいね。

鉛バッテリーの保管方法

鉛バッテリーは使用後にすぐ満充電をしておいてください。減ったままの状態で保管をしてしまうと、その状態からの充電が出来なくなります。

リチウムイオンバッテリーの保管方法

リチウムイオンバッテリーの保管方法の理想は残量インジケーターが半分程度消えた状態での保管ですが、なかなかそう都合よくは行かないと思います。少なくともインジケーターが1個~2個消えた状態で保管をし、使う直前に必要なだけ、充電をしていただくのが理想です。
※要注意※リチウムイオンバッテリーで絶対に避けていただきたいのが満充電状態での保管です。満充電状態で長期間保管をしておくとバッテリーの劣化が進み、寿命が短くなってしまいますのでご注意くださいね。

バッテリーをなるべく長持ちさせるコツ

バッテリーの交換時期の目安

バッテリーは充放電を繰り返すと電池としての能力が徐々に低下します。
極端にバッテリーの使用時間が短くなってきた時が交換の目安です。

リチウムバッテリーは冬期や寒い環境下では、バッテリーの使用時間が短くなります。

これはバッテリーの特性上さけられない現象です。気温が高くなると使用時間は元に戻ります。

鉛バッテリーは高温下に置くと反応が進みやすくなり、劣化が進みます。

※バッテリーの交換時期の目安と、製品の保証期間とは関係ありません。

※掲載の写真はBMO様より使用許可をいただいております。


どれを選んだら良いかわからない!という方必見!

電動リールの選び方


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