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船釣り用天秤 選び方で釣果を左右する!

2018/05/25
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こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。

5月半ばを過ぎ、今年も大山沖のイサキが釣れはじめました。
昨年は低水温の影響からか、本格的に釣れ始めたのは6月11日頃からでしたが、今年は黒潮の蛇行による東からの分流が影響して、沿岸水温が高めに推移していることが釣果に影響していると考えられます。

御前崎沖でもすでにイサキの釣果は上昇中。
大山沖もこれからどんどん釣果が伸びていくはずですので、期待せずにはいられませんね。


愛知県大山沖や静岡県御前崎沖のイサキ、御前崎沖のマダイ、オニカサゴ、福田沖のアカムツ、オニカサゴ、駿河湾や神島沖のタチウオ・・・
これらの釣りには天秤が必須アイテムです。

天秤の役割は「仕掛けをからませることなく魚の元まで送り届けること」「魚からのシグナルを殺さないこと」「釣り人の意図的な動きを殺さないこと」などが挙げられますが、何を釣るにも同じ大きさ、同じ形状の天秤を使われている方が多くいらっしゃるようです。

船釣りでは昔から天秤というと「弓型」が当たり前のように使われてきました。
でも、なぜ弓型?

弓型の天秤は私が船釣りを始めた30年以上前から使われていました。私も当初は弓型の大きな天秤を疑うことなく使っていました。

その頃のタックルは、道糸もハリスも竿もすべてが今とは比較にならないくらい大胆なもの。
もちろんリールの性能もドラグなんて機能があってもそれを駆使するような釣りではありませんでした。

釣り自体もステンレスのロッドキーパーに竿をかけっぱなしで、手持ちで誘うなんてことはほぼ皆無。
昔の釣りは魚も大胆でした。
コマセ釣りでしたら、船長の指示した棚で仕掛けを置いておきさえすれば、「ドーン!」と竿が絞り込まれ、そこからは魚との引っ張りっこ。
8号4.5mのハリスでイサキもマダイもワラサも何でもかんでも釣れたものです。

そんな時代から使われてきたのが弓型天秤なんです。

弓型の天秤はアームの弓型が魚が掛かってからのショックを吸収し、ハリス切れを防ぐ効果があると言われています。
おそらく多少はそのような効果があるかもしれません。

また、ロングハリスを使うコマセマダイ釣りでの「置き竿」の釣り方であれば、船の揺れによる仕掛けの動きを消してくれるプラス効果も考えられます。

でも、弓型の天秤にはマイナス効果もあります。


下の図をご覧ください。
魚が喰った時、弓型天秤はオモリを跳ね上げてしまうことによって、道糸を引く力は多少なりとも小さくなります。
また、弓型のアームがしなることによっても力のロスは起きているはずです。
また、支点力点の関係により、作用点であるオモリ部分が魚の引く方向と反対方向に動き、そこでもロスが発生してしまいます。

狙っている魚のアタリがシビアな時を考えてください。
エサをついばんだ時のシグナルなんて、よっぽどやりこんで使い慣れた名人でなければ感じようもないでしょう。


今、道糸は細くなり、ハリスも昔では考えられないほどに強くなりました。
竿もしなやかでリールのドラグ性能もスムーズになりました。

釣り方も手持ちで誘い、アタリを感じて魚を掛けていく釣りが大半です。

道具の進化に対して釣り方も変わってきました。
でも、未だに天秤だけは大きな弓型を使い続けている方が多くいらっしゃいます。

私は是非「ストレート天秤」を皆さんに使っていただきたいと思います。

ストレート型の天秤はアタリが直接手に伝わります。
特に上へ上へと誘うような釣りですと、ちょっとした重さの変化(専門用語でいうモタレ)や細かな前アタリさえもダイレクトに伝えてくれます。
前アタリを感じられれば、誘い続けるのか?それとも止めるのかなどの次の手が打てます。

ストレート型の天秤は動かしたいだけ、任意の幅で動かせます。
弓型では仕掛けを動かすとアームの上下動によって仕掛けの動きに段がついてしまいますが、ストレートでしたら釣り人の動かしたい幅で動かしたいように動いてくれます。

ストレート型の天秤は魚が喰った時にアームの跳ね返りがありません。
天秤に使われている鋼材は曲がっている状態から引っ張られればまっすぐになろうとしますが、その次にまた形状を戻そうとします。
弓型に戻ろうとする動きに加え、オモリ部分の振れも発生しますので、魚にかかるテンションは多少なりとも不安定になります。

いかがでしょうか?
弓型天秤とストレート天秤の違い、お分かりいただけましたか?


イシグロでは「ステンライト天秤」というストレート型天秤を作りました。

イシグロサイトステンライト天秤紹介ページhttps://www.ishiguro-gr.com/products/?category=001002002
鋼材も癖のつきにくいステンレス鋼線材を使用し、太さについてもその長さの釣りに最適な硬さを求めてメーカーに指定して作らせました。

天秤の上下は溶接環とし、強度の高いパワースイベルを採用しました。
夜光シモリ玉や発光系の余計な飾りは排除し、投入の際にオモリやコマセカゴが天秤本体に絡まないように回転式にしてあります。

対象魚・対象釣種による天秤の大きさは以下の表を参考に選んでいただければ快適に釣りが出来ますよ♪

ステンライト天秤はあらゆる吹き流し式の船釣りでお使いいただきたい自信作です!
天秤選びに迷われた時、弓型からストレート天秤に替えられる時は是非この天秤を使ってみてください。

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