こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。
6月に入りましたね。今日はお天気がいいですが、いつ梅雨入り宣言がされるのかな?
出典:「第3管区海上保安本部調査」(海上保安庁) http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
三管区海洋速報 海流概況図 第17号(平成30年4月26日発行)をトリミング加工して掲載
下の図は2018年5月31日発表の海流概要図です。
上の図は5/28から5/30までの3日間合成画像です。
この期間は天候が不順であったため、広く色のついていないエリアがありますが、その部分についての補足として下の図をご覧ください。
東海エリア全域ともに20℃を超える水温が分布されているのがわかりますね。
黒潮の大蛇行は相変わららず継続しています。伊豆半島の南から遠州灘沿岸に入り込んでいる黒潮の分流が沿岸水温を押し上げ、沿岸の広いエリアで20℃を超える水温を記録しています。
また、一番上の海流概要図の水温の横に( )で前週の水温が記載されています。
観測地点では最高水温が先週よりも下がっているようですが、これは前の週の気温が非常に高く、真夏日を記録した地域もある影響での数値になっているためで、傾向としては先週と大きな違いはありません。
黒潮本流からの分流の流入による水温上昇が顕著になっており、5月下旬時点の沿岸水温が昨年と比べて1~2℃高い状態となっています。
3月末から続いていた遠州沖のシラス漁はその水揚げ量に若干のムラが出始めています。
また、静岡県から三重県沖にかけての水温分布図を見る限り、冷水界の顕著な存在は確認できませんので、大きく蛇行している黒潮の北側についてもこのまま水温上昇の一途となり、相模湾から三重県沿岸にかけての海域は夏本番の海に向かうと思われます。
シイラはもちろん、カツオやキハダマグロ、カジキなどの釣果も期待できそうですし、初夏に旬を迎えるイサキやスルメイカも釣果が上昇するはず。期待したいところです。
今後の釣種釣況の傾向と見込み
三重熊野灘エリア
沿岸水温は順調に上昇傾向を示しており、5月下旬現在の沿岸水温は20~21℃と順調に上昇。
ティップランのアオリイカは3キロ前後の大型混じりで順調に釣れており、今後も期待できる。
尾鷲、紀伊長島ではジギングやタイラバで好釣果継続。ボートアジング(バチコン)も一部船宿で始まっており、あと一ヶ月くらいで本格的にボートアジングが始まる。また、ムギイカメタルも尾鷲エリア中心に釣果が期待できる。
日本海エリア
4月後半から釣れだした福井エリアのムギイカだが、イルカの影響か?それとも魚影自体が薄いのか?5月末時点での釣果自体は全体に伸び悩み。これから水温が上がってきて浅場で釣れ出せば手返しもよくなって数が伸びるようになるはず。
また、5月中旬からムギイカに混じって早くもマイカの姿が確認された。釣れ始めのため、今後どうなっていくのかが読めないが、こちらも期待したいところ。
敦賀エリアの岸っぱりの釣りものではちょい投げのシロギスやサビキ釣りの子アジが5月下旬から釣果上昇。例年よりも遅れての開幕となったが、今後は順調に釣れ続くと思われる。
愛知~静岡エリア
大山沖のイサキが5月下旬から始まった。まだ本格的な釣れ具合には至っていないが、徐々に釣果は上昇傾向で、数釣りが楽しめるのも時間の問題。これから7月下旬頃まで釣り人を楽しませてくれそう。
大山沖のムギイカ(スルメイカ)についても5月初旬から釣れはじめた。こちらもまだ釣れ具合にムラがあるようだが、群れ自体は濃そうで、三桁の釣果も出始めた様子。腕がパンパンになる日も近いだろう。
伊勢湾内堤防はチョイ投げのシロギスが釣れ始めたが、例年ならばもっと釣れてもいい5月下旬の釣果は少なめ。サビキ釣りにおいては小サバが例年よりもやや早く開幕し、小アジはやや遅れ気味の様子。各魚種ともに釣れ始めにばらつきがある様子だが、6月に入れば釣果は安定すると思われる。
静岡方面ではイサキがトップシーズン到来。あわせて御前崎沖のカツオコマセ釣りが早くもスタート。コマセに着けば長く釣れ続く釣りなので、しばらくは楽しめそう。また、金洲でシマアジの釣果が出ているので、これも楽しみ。御前崎沖のスルメイカが6月中旬に解禁となる。こちらはふたを開けてみないとわからないが、期待したいところ。
静岡~愛知の沿岸水温はこのまま一気に夏へと向けて上昇していくと思われます。
愛知県大山沖のイサキとスルメイカ、この2釣種がこれからしばらくは楽しめそうですし、イサキは「梅雨イサキ」とも呼ばれるように、これからが旬!脂ノリノリのイサキを食すのなら今を逃してはいけません!
また、スルメイカもシーズン初期の今が柔らかくて一番おいしい時期♪
先月はカツオ、今月はイサキとスルメイカ。釣りをしていると美味しい魚に敏感になってしまいますね♪
ちなみにイサキの仕掛けは大山沖が2号2m、対して御前崎沖は3~4号6mが基準。
同じ魚を狙うのに、また、地域的にも大して違わないのに、「ところ変われば品変わる」ですね。
そうそう、イサキの天秤ですが、「船釣り用天秤 選び方で釣果を左右する!」で紹介をしたステンライト天秤がおススメですよ♪
大山沖用なら36センチ、御前崎沖用なら40センチが使いやすいと思います。
是非使ってみてくださいね。
以上、まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(笑。