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スタッフ中居解説 シーバスベイトタックル入門 第2回~ライン編~

2018/09/24
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こんにちは!イシグロ西春店の中居です。

 

前回に引き続き、シーバス用ベイトタックルの解説を行っていきたいと思います。

 前回の記事はコチラ~基礎知識編その1~

第3回リール編(シマノ)

第4回リール編(ダイワ)

第5回ロッド編その1

第6回ロッド編その2

第7回ルアー編

第2回の今回はベイトリールに巻く「ライン」についてお話したいと思います。

 

以下、結構な長文になるのでお時間がある時にゆっくりお読み下さい。

 

さて、「なんでいきなりラインの話し?」「普通ロッドやリールからじゃないの?」

 

と疑問に思った方は多いと思います。

 

結論からいいますと

 

「ライン選びによって、ベイトタックルの扱いやすさは天と地ほどの差がつきます。」

 

特にPEラインの選び方を間違えると、トラブルが頻発しベイトタックルの良さに

 

気付かないまま、あきらめてしまうケースは非常に多いのです。

 

逆に、ラインさえ正しいものを選べば、海水に対応しているほとんどのベイトリールで

 

快適にルアーのキャスティングができます。(↑の写真はダイワのタトゥーラHD)

 

ベイトタックルのキャスティングに適しているPEラインの条件は2つあります。

 1.ラインそのものに固さがあり、ハリとコシが強い。

 2.表面が滑らかで糸すべりが良い。

 

たったこれだけです。

 

ベイトタックルでPEラインを扱う上で最も多いトラブルが、スプールに巻いてある

 

ラインにスプールから出て行く糸が噛んでしまって、高切れするトラブルです。

何故これがおきるのかというと、特にシンペンなどの引き抵抗の小さいルアーを投げ続けると、

スプールに軽い負荷でラインが巻かれることで、ライン同士に隙間が生じてしまいます。

 

このふかふかに巻かれたラインに、瞬間的に強い負荷が掛かる(特にキャスティングの瞬間)

ことで、上層のラインが下層のラインの隙間に潜り込み、挟まってラインの放出を妨害する事で

、高切れやバックラッシュなどのトラブルに繋がるわけです。

 

コシのない柔らかなPEラインだと、負荷が掛かったときにラインが変形しやすい為、

 

特にこの現象が置きやすく、また重症化しやすい傾向にあります。

 

ハリ・コシの強いPEラインは、負荷が掛かっても形を保とうする力が働くので、

 

ライン同士の隙間に入り込みづらく、また表面が滑らかであれば、隙間に入っても抜けやすいため、

結果的にトラブルが発生する確率が低くなるというわけです。

 

さて、ここまでベイトタックルでPEラインを扱う上でのトラブルの傾向と対策について解説してきましたが、

スタッフ中居オススメのベイトに使えるPEライントップ3をご紹介したいと思います。

 

第3位 バークレイ スーパーファイアーライン

 

固さは抜群!しかし、表面がでこぼこして滑らかさに欠けるのと、コーティングが

 

はがれやすいのか、粉末状のカスが出やすいのが難点。

 

スタッフ中居はビッグベイトを投げる際、コレの2.5号を良く使います。

 

第2位 ダイワ UVFモアザン8ブレイド

 

固さはそこそこ、しかし表面の滑らかさと強度は中々。1.5号以上なら非常に快適に使用できます。

 

第1位 デュエル アーマードF+

 

スタッフ中居が最も愛用しているラインです。固さ、滑らかさ、耐久性、強度、

 

どれも非の打ち所のない、まさにベイトリールに巻くためだけに生まれてきたような

 

ライン。通常の河川・港湾のシーバス釣りではこれの1.0号を使い、ランカー用など

 

ラインの強度が欲しいときは「アーマードF+Proロックフィッシュ」の1.5号を

 

使います。コーティングもはがれにくく、長期間使用しても劣化が少ないのもGOOD!

 

ベイトリールでPEラインのトラブルにお悩みの方にぜひ使ってもらいたい1品です。

 

以上がスタッフ中居オススメのPEラインでしたがいかがだったでしょうか?

 

僕がこのベイトタックル特有の糸噛みの原因に気付いたのは、フロロカーボンでは

 

ほとんど起きないのに、PEに変えた途端まともに投げられなかったのが切欠でした。

 

↑最初の方はフロロカーボンでやってました。↑

フロロとPEでは使う太さが変わるのもありますが、それでもフロロでは糸噛みしにくいことに着目し、

フロロのようなハリの強い、固いPEラインがあれば少しはマシになるのでは?

と考え、上記のラインを見つけて試した結果、驚くほどトラブルが減ったことで、

初めてこのトラブルの正体に気付いた次第です。

 

いろいろな釣り情報サイトや、ベイトタックルを使っている人のブログなどを見ても

 

「ベイトリールで2.0号以下のPEラインは使えない!」「巻くなら3号以上!」

 

と書かれているのがほとんどで、固いPEラインが使いやすいことに気付いている人は

 

かなり少ないのでは?思います。

 

最後にリーダーについてですが、僕は1.0号のPEに対して、

20ポンドのナイロンのリーダーを2ヒロつけます。

 

これには理由があり、伸縮性のあるナイロンリーダーを3m以上つける事で、

 

キャスティング時にリーダーがムチのようにしなる事で、ルアーの速度がつきやすく

 

遠投しやすくなります。

 

また取り込み時も、ナイロンリーダーの伸びが竿のパワーを補助し、魚の引きを吸収

 

するため暴れにくく、バレにくくなるという利点があるからです。

 

「シーバスがかかってもよくバレる」、「なかなか飛距離が出ない」

 

という方はぜひためしてみて下さい!

 

以上ベイトタックルに適したラインのお話でした。

 

長時間お読みいただきありがとうございました。

 

来週は「リール」について解説したいと思います。

 

お楽しみに!

前回の記事はコチラ~基礎知識編その1~

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