こんにちは!イシグロ西春店の中居です。
前回に引き続き、シーバス用ベイトタックルの解説を行っていきたいと思います。
今回も「ベイトリールの選び方(ダイワ編)」についてのお話です。
まさかのNEWモデル→新製品! モアザンPE TW 徹底解説
今回も用途別にスタッフ中居おすすめリールをご紹介していきます。
以下、かなりの長文になりますのでお時間のある時にゆっくりお読み下さい。
~ケース1 これからガチでベイトタックルのシーバスゲームを始めたい人向け~
「ダイワ モアザンPESV」
シマノのエクスセンスDCと対を成す、ダイワのシーバス専用ベイトリールです。
ブレーキシステムは「SVコンセプトPEセッティング」と呼ばれるマグネット(磁界抵抗式)ブレーキとなっています。
本来マグネットブレーキと言うのは、サイドプレート側の磁石と、スプールに取り付けられた磁石(インダクトローター)が、
お互いにひきつけあう磁力によって、ブレーキをかけるという構造になっており、この2つの磁石の距離を調節することで、
ブレーキ力を調整しています。マグネットブレーキは磁力によって抵抗を掛けると言う特性上、スプールの回転数に関係なく、
常に一定のブレーキ力が掛かっており、安定しているがキャスト後半が伸びないという欠点がありました。
ダイワのマグネットブレーキは、少し特殊な構造になっており、
インダクトローターが遠心力によってサイドプレート側の磁石の磁界に入り込む、という構造になっています。
つまり、スプール回転数に応じて、高回転時には強くブレーキをかけ、
キャスト後半の低回転時にはインダクトローターが引っ込むことで、
ブレーキ力を弱めることができ、欠点であった後半の伸びの悪さを克服したわけです。
さらにダイワは、スプールとインダクトローターを軽量化し、スプールの慣性(回ろうとする力と止まろうとする力)
に対する応答性を良くすることで、重量ルアーから軽量ルアーまで、
幅広いルアーウエイトに対応するマグネットブレーキを完成させました。
これが「SVコンセプト」です。
モアザンPESVではこのSVコンセプトを更にPEライン用に調整した専用ブレーキとなっています。
エクスセンスDCとの違いについては、遠投性では正直DCに分がありますが、前述の通り投げられるルアーウエイトが広く、
5g程度のプラグでも安定して投げられるため、飛距離のいらない中小規模の河川などでは非常に扱いやすいです。
またエクスセンスDCではナロースプールにすることで、ラインの放出抵抗を減らしていましたが、
モアザンではレベルワインドにターンアラウンド型Tウイングを採用しています。
これは、クラッチを切ったときだけ、レベルワインが広くなり、リールからラインが出て行くときの放出抵抗を
限りなく少なくする構造です。同じ問題点に対し、
シマノとダイワでは全く違ったアプローチをしているというのが非常に面白いですね。
ブレーキ力は外部のダイヤルで調整でき、20段階も選べます。
ただ6~12でおおよそのルアーを安定的投げることができます。
逆に6より下になると極端にブレーキ力が弱くなってバックラッシュしやすくなるため、
キャストに自身のある上級者向けです。
モアザンには、ボディ内部のベアリングに「マグシールドボールベアリング」が採用されています。
磁性を帯びたオイルでコーティングされている為、ベアリング内部に水分や塩分が入りづらくなっていますが、
メンテナンス時に誤って別のオイルを掛けてしまうと、マグシールドのオイルも一緒に抜けてしまうので注意が必要です。
~ケース2 ちょっと試しにベイトシーバスを始めてみたい人向け~
「ダイワ タトゥーラSV8.1 TW」
価格を抑えながらも、しっかりとしたつくりでシーバスでも問題なく使えます。
モアザンPESV同様、ターンアラウンド式のTウイングを搭載し、ブレーキもSVコンセプトとなっています。
モアザンのようなPE専用セッティングではありませんが、使用には全く問題ありません。
ナイロンやフロロでの使用も出来ます。
ボディサイズはモアザンよりもコンパクトになっており、自重も200gと軽量なモデルです。
ギア比が6.3、7.3、8.1の3タイプありますが、シーバスでは8.1のスーパーハイギアタイプがオススメです。
モアザンでも同じ事が言えますが、SVコンセプトのリールは、
ラインを含めたスプール自重を軽くする事で本来の性能を発揮します。
糸巻きするときは下巻きせずに、PEラインも100m前後に抑えておくと非常に投げ易くなります。
特に軽量ルアーを扱う際は注意して下さい。
~ケース3 ビッグベイトパターンやランカー狙いで使用する人向け~
「ダイワ リョーガ1016」
「リョーガ1016」
ダイワの最新丸形リールです。ブレーキシステムがSVでは無い為、軽量ルアーの扱いには限界がありますが、
丸形リール特有のタフさや巻上げトルクの強さは、ビッグベイト等の大型ルアーを扱い場合は魅力的です。
またギアの歯数を増やした「ハイパーメッシュギア」を採用している為、
巻き感度に優れており、リーリング時の負荷軽減にも役立っています。
ボディサイズが1016番と1520番の2タイプありますが、PEラインの使用であれば1016番で問題ないと思います。
25ポンド以上のフロロカーボンも使用するのであれば1520番一択です。
さてここまでシーバスにオススメのダイワリールを紹介してきましたが、一般的な河川や港湾での釣りなら、
SVコンセプトのリールが非常にオススメです。
シマノ編のDCでもそうでしたが、トラブルの少ないブレーキシステムはPEラインを扱う上で大きなメリットとなります。
上記で紹介した以外にも、ダイワでは様々なリールが出ていますので、リール選びで迷っている方は、
ぜひとも参考にしていただきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回更新はロッドについて解説させていただく予定です。
お楽しみに!
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