タックルオフ高林店 久保田です。
今回はロッドビルディングのコツお教えします。
本当にちょっとしたコツでワンランク上の仕上がりが期待できますよ。
ガイド取付のコツ
ガイド取付をする時、スレッドの隙間が空いてしまい、ガイドの足やブランクが透けてしまうことがあると思います。
巻きながら爪でスレッドを詰めながら巻いても良いですが、慣れが必要です。
バーニッシングスティックを使うと巻いた後で詰めたりならしたり、簡単に整えることができます。
エポキシはしっかり混合しましょう
スレッドへのエポキシコーティングですが、一番大事なのは、混合です。
しっかり混ぜることで、いつまで経っても固まらない硬化不良や、ツヤが無いなどのトラブルが少なくなります。トラブルの原因は混合比ではないか?と思われがちですが、意外と多少ずれていても混合さえしっかりしていれば固まります。
注射器などで指定された混合比でカップなどの容器にだして、混合するわけですが、最低でも100回以上は混ぜましょう。
ゆっくり混ぜているとわかるのですが、かき混ぜ始めはちょっと曇った感じだったのが、大体30~40回ぐらいから透明になります。そこから最低倍以上かき混ぜます。なるべく気泡が入らないようゆっくり混ぜましょう。
気温が低い時は、レフ球のクリップライトなどで温めても良いです。ただし、温めすぎると可使時間が短くなりますので注意が必要です。
ちなみに接着剤の方のエポキシも混合が大事です。しっかり混ぜましょう。
エポキシと温度について
混合したエポキシを温めると粘度が下がり塗りやすくなったり、混合しやすくなる半面、反応が早く進み可使時間が短くなってしまいます。
化学反応で固まるので、温めることで反応速度を速め、しっかり反応するのでつやも出やすくなります。
部屋全体を温めたり、風の出ないヒーターやレフ球を使用したクリップライトなどでも温めることができます。
風の出るヒーター、ドライヤーなどはホコリがついたりしますので、おすすめしません。
温める温度の目安は、50度程度までとして、それ以上はブランクを痛めたりする可能性も出てきますので、しっかり温度管理して温めましょう。
混合後、反応するときに自らも熱を出します。この熱を分散して可使時間をすこし長くすることもできます。
混ぜたらカップからアルミホイルの上に広げて塗っても良いです。ただ、ホコリを拾う確率が上がるので注意が必要です。
硬化後、剥がす場合も同様に温めることで、今度は逆に柔らかくなります。この場合はヘアドライヤーなどで温めながら行うと良いです。
この時も温めすぎるとブランクを痛めてしまいます。ほどぼとに温めましょう。
温めることでブランク自身のエポキシも柔らかくなることをお忘れなく。温まっているときに負荷をかけると最悪折れてしまいます。
筆の洗い方
しっかり洗えていないと、コーティングにヒゲみたいなブツがでたり、カチカチに筆先が固まってしまい使えなくなってしまいます。
専用のブラシクリーナーで洗う場合、小さいポリプロピレンの瓶に分けて使うと使いやすいです。ブラシクリーナーは使い捨てではなく、10回ぐらいは十分に使えます。
使い方はまず洗う前にエポキシをティッシュなどで拭き取ります。筆先を包んで拭う感じで大丈夫です。
その後クリーナーで筆の根元まで瓶の中で押し広げて洗います。その後、クリーナーをティッシュで拭き取ります。この時、筆先をティッシュに押し付けてバラバラにして拭き取りましょう。クリーナーで溶かしきれないものも拭き取るイメージです。
そして、クリーナーそのままだと乾かずしっとりしてしまうので、この後、アルコールやアセトンで同様のことを2回ほどします。洗ってティッシュで押し広げて拭き上げるとカラカラに乾いた状態になります。
是非ご参考にしてください。
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