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2017年2月沼津店ブログパイプシート移動断念!からプレートシート使用で、リバーシブルタイプに加工!

2018/07/07
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  • ロッドビルディング・カスタム

こんにちは、

リメイク、リペア担当の福田です。

 

 今回は、メガドライM2の5-52遠投タイプのパイプシート移動!

 前回は、メガドライM2の3号タイプでした。

 

今回は、ロッドの径が太い為、

リールシートに使用されている接着剤に対して、

加熱が、キモとなります。

 

 

 

 

 

 今回は、メガドライM2 5-52遠投タイプでチャレンジします。

 

 

 パイプのリールシート交換のコツを、

東京都在住のタケダ様より教えて頂きました。

 

店頭で紹介時は、

この外し方を、タケダ式と紹介しています。

 

パイプシートの移動が、

全ての竿に、当てはまる訳ではありませんが、

出来る物は紹介して行きます。

 

 

 

 ①元竿パイプシートが入る、

35~40パイの熱収縮ラバーグリップを用意します。

 

 

 ②ヒートガンを使用します。

ガスコンロよりもヒートガンの方が、

万遍なく手軽に、

熱量を加える事が出来るスグレモノです。

(取り扱いは注意!)

 

 

 

 ③熱収縮ラバーグリップを、

パイプシートの長さ分にカットします。

 

 

 

 ④チューブを被せて、

パイプの上下、ズレが無いか確認します。

 

 

 

 ⑤ヒートガンで、

熱収縮させて行きます。

 

 

 

 ⑥熱収縮させてからも、

外部から熱を加えます。この加熱がキモです!

 

 

 ※チューブが無い場合、

そのまま熱を加えると、

パイプシートも溶けて変形しますが、

パイプシート部に、

熱収縮チューブを噛ませ、

(あんこ)にて熱を加えながら、

パイプシートを後方に、

ネジリながら下げて行きます。

 

※軍手などで手を高熱から保護し、

シートをねじり下ろします。

 

1度の加熱で、

上手く行く時もあります。

 

今回は、数回チャレンジしましたが、

5号竿のパイプシート内に、

使用されている接着シートの面積が広く、

接着が強力で、ねじり下ろす事が出来ず、

今回移動は断念しました。

(何度も高熱を加え続けると破損に繋がります。)

 

お客様には、現状を説明し断念!

別の加工で提案させて頂きました。

 

年間通し10件以上は受けている

リバーシブル加工です。

 

それは、

プレートシートを、

元のシート裏面に取り付ける事で、

その名の通り表と裏で使用出来ます。

 

容姿を気にされる方もいらっしゃいますが、

機能重視で、再度加工チャレンジします。

 

 

 

 

 

 チタンプレートシート6番を使用。

 

 

 お客様の矢引きの位置と、

イメージを確認中! 側面から!

 

 

 イメージ確認中! ロッドの背側から!

 

 

 リールをセットしながら、長さを決め位置固定!

 

 

 スレッドカラーを決めてもらいました!

早速プレートシートの巻き、コーティングをします。

 

純正のパイプシートの後方裏面位置に、

プレートシートを取り付けた状態となります。

 

お客様のご要望で 、

コーティングは厚目にて処理。

 

 

 このリバーシブル(表、裏)シートタイプは、

年間10件前後受けています。

 

振り出し投げ竿をご愛用されている、

お客様からの支持は熱いです。

 

 

 完成!

 

 コーティング硬化後に、

お客様に引渡しとなります。

 

週末に試投されるご予定に間に合いました。

ブログ掲載も快く御了承されました!

 

 

 

リバーシブルタイプの取付けは、

ロッドの矢引き、長さ(ストローク)を変更し、

飛距離の変化を楽しめます。

 

この改造も1本の竿で、

2本分の面白さを引き出せます。

 

釣りを楽しむ! 

おすすめの改造事例でした。

 

次回のグリップ交換は、

成功させたいです!


▼タックルオフスタッフのメイキングレポート

https://tackle-net.com/blog_making/

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