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イシグロ津高茶屋より、リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

2023/04/11
  • 1,407 view
  • ロッドビルディング・カスタム

イシグロ津高茶屋店(受付担当スタッフ中谷)より、

              リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼店は、イシグロ津高茶屋店。

依頼品は、「サンダウナー#2のみ」(番手、長さ不明)

依頼内容は、

「#2のガイド2個を、

        ラピーテープで仮止め」です。

投げ釣りでは、

自身が投げやすい位置、飛距離が出る位置に、

ガイドを取り付けてカスタマイズできる、

ストリップ仕様(ガイドが付いていないロッド)があります。

特に#2は重要で、取り付けるガイド位置により、

ロッドの反発力を最大限利用し、

飛距離を伸ばす事が出来るのです。

(※注意 ご本人の体力、技術に比例します。)

その位置を見つける事で、

自身の遠投飛距離更新に繋がる為、

キャスターとしての醍醐味が味わえて、

「自身の遠投能力を探求する」と言う意味でも、

奥が深く魅力的な作業となります。

その為には、

#2に取り付けるガイド2個分は特に重要。

試投毎にガイド位置を動かし、

自分にあう位置(投げやすく、飛距離が出る箇所)を探す。

それには、、、

釣り場でガイド移動し、自己診断が出来る様に、

今回の様にラピーテープを使用して、

試投や実釣を繰り返しながら固定位置を探る!!

今回のご依頼はまさに、それなのです!!

 

T-KWTG20を、#2-1G位置へ、 T-RVTG30を、#2-2G位置へ。

 

ガイドはラピーテープで固定。

「ラピーテープの仮止め固定。」

実は今までの依頼品で、

投げ竿で「仮止め仕様」だけで、

お客様にお渡しした時がありません。

今回が初の「仮止め仕様のみ」の返送となります。

ラピーの色指定はありませんでしたが、

ガイドを剥がし時、下地が赤だったので、

ラピーカラーは「赤」一色でいきます。

巻き方やテープの幅、巻の回数など、、、

その辺りを頭に入れて、

仮止め作業へ、、

お預かりの#2からガイド外し。

 

いつものフレーズ、、、

(ラピーテープが下地なので、跡も無く綺麗に剥がせる。)

ガイドの向きは確認して、

マスキングテープで印を付けて、、、

一番の心配事は、「テープ固定の強度」!!

念を入れて、担当者のスタッフ中谷に、

「本当にテープだけでいいか」再度確認しました。

テープだけで良く、

「お客様が色々位置を変えて楽しみたいそうです。」

と返事が返ってきたが、

今回の指定位置から色々位置を変える、、、

(張り替える)が前提ならば、

今回のテープ貼りだけでは、

「全然張り替えテープが足りない。」

ちょっと工夫して、

固定用張り替えテープを増量します。

このテープは、張りがあり(固め、伸びが無い)取り扱いは良いが、

何度も貼ったり、剥がしたりは、手垢が付いたりゴミが付着すると、

一気に粘着力が無くなる。

 

今回の様に、試投の為に貼ったり、剥がしたりは、

保持力の強度不足に繋がります。

(試投時、事故やケガに繋がるのが恐いです。)

裏の注意事項にも、油分、水分など拭き取って、、と、

ありテープの交換時にも、

ブランクや、ガイドの水分をしっかり拭き取ってから、

張り替えた方が強度が保たれる為、

それなりの手間と注意が必要。

・・・それでは、上記を踏まえて、、巻く。・・・

テープを巻くのにあたり、

ガイドの脚は削らない(位置が決まって固定時にする。)

ガイド下の土台テープは、テープ幅18㎜をそのまま使用して、

キズが着きにくい様に2重巻きで、1ブロックずつズラしながら巻く。

  

#2-1GのリングTOPの指定位置が70㎜。

動かして試投して頂く場合、、、

70㎜位置から、1cmごと上下どちらでもズラした場合、、、

 

爪先から1cmずつ下方へ最大30㎜まで、上方には40㎜まで動かせます。

それ以上、下方向へ動かす場合は、土台の2重巻きしてあるテープを、

1ブロック毎貼り直して、土台を移動にて取り付けて下さい。

 

ガイドを中心に上下のテープ巻きが長くなりますが、

ブランクにキズが付かずに移動させる事が出来ます。

#2-2Gも同じ様に、、、、

こちらも、1cm毎動かした場合、上・下方向へ最大40㎜まで、

ガイド移動の調整ができます。

 

・・・テープの貼り方で強度を持たせていきます。・・・・

土台はこれで完成。

ガイド脚にテープを巻いてきます。

このテープは、

固めで伸びが無く、テンションは掛けやすいが、

湾曲している箇所には上手く貼れない為、

テープの18㎜幅は、幅がある分だけ力が分散しがち、

半分にした9㎜幅で、テープに掛かるテンション面積を、

細めて力を逃がすことなく、

3箇所でピンポイントに貼って行った方が、

ガイドの揺れ幅は少ない様に思い。

9㎜幅の(弾)作りをします。

・・・「3箇所貼りの強度補強」を実施。・・・・

18㎜を半分の9㎜でカット。

 

ガイド脚の根本にテンションを掛けて、、、1本目・約3周巻き。

 

次に爪先部のテンションを掛けて、、、2本目・約3周巻き。

この爪先は、ガイドの根本から緩やかに曲がっているので、

角度を変えて貼った方が緩みが少ないです。

 

最後の3本目は、

1本目、2本目の接合面を覆う様に貼ってあります。

テンションの入れ具合で、グラつきもかなり変わる、

貼る時の力に入れ具合いは注意。

この3点張りで、かなり固定力もアップ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

予備のテープを貼った次の日、

張りのあるテープは、元に戻ろうとするので、

テープの尾が跳ね上がっている。

 

跳ね上がりを抑える為に、

予備テープすべてにマスキングテープで止めています。

予備テープの(弾は、、)

#2-1Gの下方向には、9㎜テープが、10個。

#2-2Gのガイドを挟み、上(7個)・下(7個)計14個のテープ。

予備の予備で#2の元部に、18㎜テープを8個搭載。

無事完成。

依頼店のイシグロ津高茶屋店へ、

定期便にて返送致します。

 

ラピーの

「固定テープフル装備」で返送致します。

最初テープは別の物に分けようとしましたが、

張り替えるガイドに近く、ブランクに貼っておけば、

移動しても身近にあり、取り外しも楽であろうと思いまして、

若干の見苦しさありますが、ガイドの位置がしっかり決められる様に、

固定テープもフル装備で送らせて頂きます。

ガイド位置が決まりましたら、またガイド取り付けご依頼お願い致します。

担当 ふくだ

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