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イシグロ高林店より、リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

2023/05/05
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  • ロッドビルディング・カスタム

 

イシグロ高林店(受付担当スタッフ・久保田)より、

                リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼店は、本店のイシグロ高林店。

依頼品は、「渓流竿穂先の塗装」です。

 

依頼内容は、、、

#1先端から350mmまで、2工程塗装!!

1工程目は、ホワイト、

2工程目は、蛍光レッドの2色塗装。

 

上記の内容で、一番の注意事項は、

「塗装後#2に#1がしっかり収納できるか?」です。

#1の指定350mm位置は、

#2の玉口に近く#2の内径の遊びも少ない。

#1に下地のホワイトを吹き薄く仕上る事で、

2工程目の蛍光レッドの吹き付けが出来る。

そして、蛍光レッドを綺麗に発色させるには、

下地のホワイトがしっかり吹けているかが前提となる。

350mm位置。マスキングして塗装準備。

※パーツクリーナーで2・3回程、多めに吹き付け穂先の油分を落とす。

これが非常に重要で、この穂先は、「お客様、イシグロスタッフ、

工房スタッフ」少なくとも、3人以上は触れていると思います、、たぶん。

オイルや汚れ、特に「PEにシュ」など、シリコンオイルやフッ素系の強力で、

撥水効果のあるコーティングスプレーを使用した後、

穂先に触れると塗料が全て弾かれる。

以上の可能性も考え、目に見えない所も含め、

作業工程はしっかり行う事で失敗は少なくなる。

 

クリナー後、少し乾燥させてから塗装へ、、、

 

パナロック、ホワイトで下地作り。

配合は主剤(塗料)ホワイト10対して、硬化剤(ハードナー)は1、

10:1、今回は吹く量も少ないので、

この表示で分かりやすく、、、

 

ホワイトの塗料を10g、硬化剤を1g入れて、11gで良くカクハン。

 

今回は特にホワイトは薄く吹きつけて下地を作る。

吹き過ぎると#2に収納出来なくなる為、

このホワイトの吹き方で、全てが決まってしまう今回の重要なポイント。

実際にどの位吹けば、どの位塗装の厚みが出るなんて分からない。

塗料の乗り具合を見ながら今回は、すべて勘。

溶剤は通常40%から60%位で希釈、あくまでも目安です。

今回は薄く吹き付ける為、溶剤は倍で入れ22gで行う。

吹き付け時、エアガンを30cm以上放し、コンプレッサーの圧力は高め、

塗料をブランクに置く感じで吹くのがコツ。

ブランクがある程度白く塗装出来れば、2工程目の蛍光レッドがしっかり発色する。

インターバルは塗料の乾燥具合いを見て行う。

  

一日しっかり乾燥させて、いよいよ#2の仕舞い込みテスト。

塗装箇所に若干の抵抗はあるがしっかり入る。

第一工程はクリアー。

 

指定色の蛍光レッド。

このウレタン塗料、今回初めて使用。

主剤4、硬化剤1と、また変則的な割合、、、

主剤8g、硬化剤2g、10gで、溶剤で希釈20gで使用。

 

ホワイト同様に、薄めた塗料を遠目から吹いて乗せて行く。

軽く吹いて乾燥を繰り返し、しっかり発色したら完成。

  

ホワイトの上までギリ塗装して、、、

 

ドキドキの収納確認作業、、、入らなかったらやり直し!!

ゆっくり押し込んで、、若干抵抗はあるがしっかり入る!!

  

もし入らなかったら、、、

入る所まで塗装を削らせてもらうか、

やり直してホワイトの途中から、

「蛍光レッドのグラデーション吹き」を提案しようと思っていました。

いつもの調子で、勢いよく吹かなくて良かった。

破損を防ぐために、カーボンの添え木にしっかりマスキングして、、、

 

ご依頼店のイシグロ高林店へ、

返送致します。

今回の作業金額は、

工賃 2,000円 となります。

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