イシグロ高林店(受付担当スタッフ村松)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、ヘラ竿、、。
「①響11尺・②響15尺・③響 稲妻13尺・④紀州 匠12尺」の4本お預かり。
依頼内容は、
「グリップをエポキシコーティング」×4本
今回のご要望は、
グリップのザラザラ感(滑り止め)を封印して丸々エポキシで埋める。
ヘラ竿のグリップコーティングは意外と多く受けております。
ご要望として、粉餌によるグリップ汚れの防止としてコーティングを実施。
へらのグリップは粗目の糸で巻き上げてあり、グリップ力(滑り止め)を高めてあるが、
へら釣りは終始、喰わせエサ、寄せエサの調整作成が頻繁に行われ、
必然的に手を洗う回数が増えてグリップが汚れやすくなる。
お客様によってはストレスになる方も多く、
今回の様にコーティングされるお客様もいらっしゃいます。
竿の種類によって握り糸の太さと高さが違う為、
下処理やコーティング後の作業工程が若干増える。
「今回の竿は、地下貼り厳禁」
ロッドの固定時は、マスキングテープを使い、
ブランクへ地下に、ペタペタ貼っていますが、
今回のお預かり品は、「天然素材の竹竿」
地下に貼り付けると表面の塗装まで剥がれてしまう。
テープは巻き終わりのみ使用。
素材と表面コーティング、塗料具合いを見極めて、
マスキングテープの使用方法を変更している。
FAXの残紙(要らなくなった紙)を玉口3、4cm後方から角をロッドの玉口と平行にして、
絞りながらゆっくり巻く、紙と紙の摩擦でズレる事無くキツく巻き上げる事が出来る。
絶えず絞るイメージで巻き終えたら最後にマスキングテープで留める。
A4紙より新聞紙がキツく絞る事が出来ますが新聞紙は薄い為、
仕上がりの厚みを持たせるならA4紙がベスト。
この作業を4本分行う。
カーボンロッドなら栓をしませんが、
竹の場合玉口が外圧で割れる事がある為栓をして、
玉口ごと一緒にA4紙で巻き上げて保護する。
4本とも保護紙を巻き終え完了。
コーティング前に握りに付着している粉餌のカスやゴミを洗い流してからしっかり乾燥させる。
グリップの握り糸の間に入っている粉餌は全部取り除く事が出来ない為、
残念ですが、そのままコーティングされてしまいます。
保護紙位置にロッドモーターのチャック(留め口)とローラー位置をセット。
エポキシコーティングは2回掛ける。
コーティング硬化後。
見ためは艶があるので完成の様に見えるが、
表面のデコボコが実際は非常に多い。
これから一番大事な「研ぎ出し」作業を行う。
表面を耐水ペーパーで削ると、、、
表面の艶がある所がへこんでいる所、削れている所が出っ張っている所、
表面には多くの山と谷があるので出来る限り高さをならしていく。
削る事で握り部にあったデコボコもある程度綺麗になり、
表面も一定の色合いになる。
エポキシコーティング掛けて、、、、完成状態。
コーティングは厚目に2回実施。
これで粉餌や汚れが付いても簡単に拭き取れる。
乾燥も完了したので、ご依頼店のイシグロ高林店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額は、
工賃金額、、4,000円となります。
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