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イシグロ豊川店より、リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

2023/10/03
  • 1,016 view
  • ロッドビルディング・カスタム

 

イシグロ豊川店(受付担当スタッフ白栁)より、

                  リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼品は、

 ダイワ渓流竿。「春渓 超硬52M」

依頼内容は、

「コミ調整」

すぅーー!と抜けてしまう、、

 

オーダーフォームでは、

「#5が#6から抜ける。」と言う内容でしたが、、、

心配なので、全部再度確認!!

 

一節毎に全部抜きまして、

しっかり洗って乾燥。再度各節事チェック。

すぅーーーと、もう一カ所発見!!

#8が#9から抜けた。

 

ブランク表面は、竿の出し入れでだいぶ擦り減っている、、、。

 

玉口は、

ほとんど欠けやキズが無い!!

玉口は使用頻度から考えると、キズや欠けが多くなりやすい所。

特に渓流竿は節が多い為、「節落ち」からの玉口欠けが発生する場合が多い。

お客様は玉口の欠けがほとんど無い。

各メーカーから振出竿を伸ばす時の使用方法として、

「振出竿は穂先から伸ばし、仕舞う時は手元から仕舞う」

竿を安全に正しく扱うアナウンスをしている、

教科書通りの取り扱いをしていると言う事ですね。

ですが、、、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

使用頻度が半端ない!!

他も危険箇所を多々発見。

カーボンパターンの最終部帯状の段差まで来ている。

この状態で負荷がかかると負荷を分散出来ず折れます。

 

結局マスキングテープを付けたブランクは、

ほとんどアウトです。

コーティングにて、コミ調整決定。

ブランクの継ぎ本数は、11本。

再度コミ調整本数は、8本分。

 

マスキングして塗装の準備。

×8本分。

8本分の土台を作成。

段ボールに切れ目を入れて、

塗装後に節毎を置けるように作成。

  

パッパと切り込みを入れてしまった。

後から考えて、

ブランクの径毎の幅にすれば、

ブランクの固定もしっかり出来たはず、、、。

後の祭り。

結局固定時はマスキングテープの出番となる。

  

・・・・・・ゼストの一液ウレタン・・・・・・

継ぎ部の調整には欠かせないアイテム。

福田使用時は、一液ウレタン1に対して、

溶剤も1入れて、1:1で希釈しているが、

今回は少し粘度を高めて、ウレタンの厚みを残していく。

その為、大体ウレタン1に対して、溶剤0.5程度にして今回は使用。

 

塗装部は目には見えないが、かなり汚れと油が付いている。

パーツクリナーで汚れを除去!!

しっかり除去する事で塗料の弾きなど、トラブルも防ぎムラなく綺麗に塗装出来る。

下処理はマメにする事で失敗を防ぐ。

  

各ブランクのスリ減り方を見て、、、

ウレタンを吹き付けて、1度吹き乾燥後確認。

足りない箇所は2度目の吹きや、酷い箇所は3度吹きで完了。

  

竿を伸ばすと各節毎に若干の伸びしろの出方に差が出る。

新品の竿でも伸びしろ差は見て取れるます。

各節毎ブランク径が変わると、伸びしろの長さも大体変わります。

一応節毎に逆差しや、抜いて刺さり具合は確認済み。

  

一液ウレタンも万能では無いので、使用していると擦り減って来ます。

スポッと抜ける事は無いですが、伸びしろの後方の段差帯が出てくる前に、

最寄りのイシグロ経由で工房に送り下さい。

 

完成しましたので、

ご依頼店のイシグロ豊川店に返送致します。

今回の作業金額は、

工賃4,000円となります。

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