イシグロ中川かの里店(受付担当スタッフ田中)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、シマノ、「ボーダレス・325H6」
依頼内容は、「グリップエンドから250mm延長」
リアグリップ、メタルリングからエンドまで約100mm。
ここから延長分が250mmとなり、
メタルパーツを起点に、バットエンドまで350mm延長作成。
リアグリップとエンドを外す。
ブランクに直接受けのメス側が切り込まれている、、。
今回の主な使用パーツ4点。
内径に継ぎ足すカーボンパイプは、、、。
・延長用カーボンパイプ EXCP40-15
店頭でもコンスタントに売れているスタンダードモデル!!
・指定パーツのバランサー WBP-2シルバー
脱着式にするならこのパーツ!! WBPシリーズ対応パーツ。
・指定パーツのメスネジ F-20
ストレートのEVA・HTE42813
28パイを選んだのは、27パイはWBPの外径とピッタリになり過ぎてしまう為、
28から削り出して少し余裕をもたせる形にする。
・・・・この4点で、ご要望グリップに仕上げて行く!!・・・・
ブランクをサンディングしてコアテープ巻く端材のカーボンパイプを被せて、
ブランクの太さを持たせて外径を純正ブランクに近づける。
EVAの内径を広げる。
今回のEVAは長い!!
いつも使用している旋盤機1号だと長さが足りない。
そこで初登場!!・・・かな?
2号機の出番となる、400mmと長いEVAの加工も楽々こなす旋盤機。
技の1号!!、、、ならぬ、小技の1号 力の2号!!、、、ならぬ、長さの2号
作業での小技は、この1号にお任せ!! EVAやコルクのロングタイプは2号の出番となる。
手首や肘を固定して細かな作業は小回りが効く。 長くなるとより高度な旋盤機能とパワーが必要!!
コンパクトな本体で、タイト作業はおまかせの1号。 安定した削り作業が出来、音も静かで頼もしい2号。
いつもの様に番手の粗いペーパーで一気に削り、後は目の細かなペーパーで整える。
純正のグリップは全体的に細身の為、上部は細身から始まり、クビレから開いてエンドの外径に合わせる。
長さを合わせて削り完成!!
前方はワインディングチェックから一段引き上げる。
細身から削り始めて中間をシェイプさせ、後はバットエンドの径に合わせる。
今回の重要なポイントは、、、接着作業!!
今回のEVAは長い、通常の接着作業は、、、。
EVAの内部にしっかり剤を塗り込む為、グリップと大体同じ長さの棒を用意!!
棒の半分に剤を付けて、EVAの前方から半分まで内径全体を、
EVAと平行になぞる様に、内側を3,4周かき回して剤を塗る。
終わったら反対側の後方からも同じ様に剤をしっかり塗る事で、
EVAの内部全体に塗られた状態にする。
エポキシ5分タイプだと、、、。
この動作を長いEVAで行っていると5分間エポキシでは、
後方を塗って頃には硬化が始まりブランクに差し込む事も出来ず失敗となる、、、。
そこで、、、。
「エポキシ30分タイプ」の出番となる!!
30分タイプのメリットは、、、、硬化までに時間がある!!・・・上記の作業が丁寧に出来る!!
時間があると言う事は、丁寧に仕事が出来る最大のメリット。
30分タイプのデメリットは、、、硬化するまで次の作業に進めない。
剤が緩い為前後の隙間から必ず漏れや、滲みが発生する。
とにかく拭き取る作業が面倒になる。
EVAの内径に塗ったら、ブランクの外径にも塗る。
接地面両方の剤が混ざる様にする事でムラや接着不良を無くす。
乾燥中!!
しっかり乾燥させる、30分タイプは接着部の両端から剤が滲み出やすい為、
絶えず拭き取る作業が増えるが、「しっかり拭き取れば綺麗に仕上がる。」
ハイブリットアーバーを削り加工してメスネジを入れる。
アーバーも削り過ぎると隙間が目立ってしまう為、
外径合わせは特に慎重におこなう。
メスネジを接着、ブランクに押し込んで見る、ピッタリ!!
メスネジの裏穴に接着剤を入れ抜け防止。
そして接着。
バランサーを締め込んでいく、
隙間無くしっかり入る。
後はEVAを炙って完成。
・・・圧巻!! 350mmストロークのリアグリップ!! ・・・
※バランスは、追加バランサーで調整!!
ご依頼店のイシグロ中川かの里店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額は、 パーツ合計金額は、4,240円
工賃合計金額は、5,000円 となります。
ご参考までに、、、。