イシグロ鳴海店(受付担当スタッフ大塚)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、アピアの「グランデージ ライト 76/5」
今回の依頼内容は、
「セパレートEVAから、ストレートコルクに交換し、
バランサーエンドを取り付ける。」
今回の使用パーツは3点。
バランサーエンドWBP-5
バランサーエンドを脱着させる相棒は、このF-20
コルクグリップVSS-SD16用 VTRG16-30C08 300mm×27×8
セパレートフロントEVA、リアEVAを剥がす。
剥がしたら下処理。
ワインディングチェックを外す、エンドブランク内の詰まった接着剤を取る。
熱して柔らかくなったらデザインナイフで除去。
中に残骸が無いかしっかり確認する。
ブランクはサンディング。
コルクの内径は8パイ。
いつもの様に内径用のドリルを使用して、差し込むブランク外径まで広げる。
旋盤機にセット。
コルクの汚れ防止で取り付けてあるビニールのシュリンクは、この時非常に役に立つ。
ドリルで内径を開ける時、外側に広がる圧力を、ある程度シュリンクが抑えてくれる。
少し強引に抜き差しをしてもコルクが割れる事は無い、ただ中心部はシェイプされている為、
中心部の削りは慎重に行う。
手順も➔①後方から削り、シェイプ手前まで、➔②前方から削り、シェイプの手前まで、
➔最後に③のシェイプ部を後ろからゆっくり押し込んで貫通させます。
3段階で、割れやすいコルクを丁寧に貫通させる。
EVAと違い天然素材のコルクは簡単に割れる、常に力の加減を見極めて作業を進める。
① ③ ②
貫通したコルクをブランクに差し込むが、、、なぜか入らん!!!
無理やり入る物ではない、通常はスムーズに入りパイプシートとの曲線も合うはずが、、、浮く。
コルクの内径が細い為パイプシートの角が触れて入らない。
内径を削れば済む事なので、丁寧に削り合わせしていく。
ただ気を付けて削り作業をしないと簡単にコルクの両サイドが割れる。
差し込んでゆっくり削っていく、この時ペーパーは通常より粗目でコルクを削る。
段々とフレームの際に合う様になってきた、、、。
もう少し削る、、。
やっとピッタリ差し込める状態になったので次の作業へ。
「ブランクカットはしない」と言う事で、、、
コルクの長さは、ブランクのエンドで合わせる。
表側から、、、
表からエンドまで、測ると約205mm。
コルクを差し込んで、205mm位置にマスキング。
裏側から、、、
裏からエンドまで、測ると約260mm
コルクを差し込んで、裏側260mm位置、表側は205mmとなる。
刃を変える。
今回は特に、シュリンクも一緒にカットする為、
交換は必須。
旋盤機にセットしてカット。
ブランクに差し込むと、、、隙間がかなり発生している。
今回は、コアテープでは無く、、、。
バランサーを脱着式にする為には補強が必要。
今回の場合は、しっかり強度補強をする。
ブランクエンドの口部、外径に合う端材のカーボンを7mmカット。
打ち込んでカーボンの口部補強とする。
コルクのシュリンクもここで剥がす。
ブランクにコアテープを貼る。
接着時、エンドの穴から剤が入らない様に簡易栓を作り差し込んで置き、
接着後簡単に抜ける様にしておく。
接着完了。
エンドのカーボン補強で、これから付けるF20も安心して接着が出来る。
コアテープを段差貼りして強度を出して、
接着完了、、、乾燥してからエンドを取り付け完成となります。
セパレートタイプから ・・・・・・ ストレートタイプのコルク仕様に変身。
➔
返品パーツも一緒に梱包、、、。
ご依頼店のイシグロ鳴海店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額合計は、
パーツ金額合計は、5,622円(税抜き)
工賃金額合計は、4,500円(税抜き)となります。
ご参考までに。
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