イシグロ中川かの里(受付担当スタッフ加藤)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、
テンリュウの「ベイブレイズBBZ732S-MMH・グリップのみ」
今回の依頼内容は、「グリップ延長」
ワインディングチェックから、エンドまで測ると大体220mm弱あり、
依頼の延長は115mm、作り変えて約335mmとなる。
HTE42719
エンドパーツは、FBCⅢー15を削り加工。
延長カーボンは、EXCP40-15を使用。
パーツを仮組みするとこんな感じ、、、。
FBCⅢを旋盤機で削り加工。
肉厚があるので非常に加工しやすいパーツ。純正品を見ながら大体の形を削り出す。
長さを合わせてカット。微調整の削りを行い完了。
今回のグリップは、ストレートに見えるがエンドに向かい緩やかに広がって行く為、
全体にメリハリが出し難い、非常に難しい削り加工となる。
純製品はグリップがショートの為、角度が緩やかでも全体のシルエットが確認しやすい。
純正品のEVAを剥がす。
残りのEVAをカスを除去。
カーボンパイプをカットして接着。
カーボンパイプの表面をサンディング。
今回は純正品のメタルパーツを再利用する為、
内部加工していく。
5mmのマスキングテープを15mm位にカットする。
EVAの内壁に1周マスキングを貼っていく。
マスキングを貼ったら内側からしっかり押して圧着確認。
接着剤を口回りに塗る。
リングを乗せて接地面の隙間を無くす。
リングとマスキングの間にエポキシを流し込む。リングからハミでない様に入れる。
乾燥したらマスキングテープを剥がす。
マスキングテープは、エポキシによって若干穴側に押される為、削り加工が必要になる。
表面のデコボコはデザインナイフでカット。
ペーパーヤスリを棒に貼って穴の径を削り広げる。
コアテープは5mm間隔で巻いて行く。
グリップのEVAを接着。
差し込み確認してキツイ場合は、内径を削り足す。
ストレス無くスムーズに入る様になったら接着。
エンドをゆっくり回して隙間やEVA の高さが一番しっくりくる位置で硬化を待つ。
元々緩やかに角度が広がって行く為、左側がストレートに見えてしまうが、
引いて撮った右側の方が、エンドに向かい広がっていくのが分かる。
削り角度があり、メリハリがある物程削りやすい、今回の様に緩やかに削る方が難しい。
グリップを回転させながらEVAの表面を炙ると、目が整ってくるのが分かる為、
炙りムラを確認しながらゆっくりと回転させる。
近すぎてEVAが溶けたらやり直し、、、最後の締め作業は慎重に、、、。
➔
しっかり梱包。
ご依頼店のイシグロ中川かの里店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業合計金額は、
パーツ合計金額は、2,660円(税抜き)
工賃合計金額は、6,000円(税抜き) となります。
ご参考までに、、。