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イシグロ豊川店より、リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

2024/04/12
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  • ロッドビルディング・カスタム

 

イシグロ豊川店(受付担当スタッフ白柳)より、

               リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼品は、アピアの

   「フージンZ クレイジーキャリー 108MH」

依頼内容は、「インロー部の作成・コミ調整」

中々凄い破損状態。

 

#1の穂先側、玉口カーボンの内部が1周剥離している。

#2のバット側、#1の根本で折れたインロー芯と、

インロー芯の上側に残っている#1の内部剥離したカーボンの破片。

このインロー芯をまず抜きます。

鉄鋼ドリルでインロー芯を外す。

インロー芯の内径は6パイのサイズ。

 

6.5パイのドリルで、穴を広げながら高回転で内部から熱を加える。

鉄鋼ドリルの6.5パイでゆっくり押し込んでいく。

  

6.5パイのドリルをゆっくり差し込み、空回転させて内部から熱を加える。

回転の熱で接着剤を緩める事が出来れば大体抜けます。

抜いたインロー芯は155mm位あり、

今回の作成ではもう少し長めで、強度重視のインロー芯を作ります。

インロー芯側の#2・口部。

芯材のセンターをドリルで開け熱を加える事により、

上手く行けば、ほぼ無傷の状態で回収できる。

※今回の作業でのドリル使用は、竿の状態・太さ・調子に非常に左右される為、

インロー外しの作業に対して絶対ではないです。

今回は、カーボンブランクに厚みがある事。玉口にキズやヒビが無い事。この2点が作業の決め手です。

#2側のインロー芯についていた、#1の内部剥離したカーボン。

この剥離した分、カーボンが薄くなっている為、この分の長さはカットする。

  

ノギスの裏を差し込んで剥離部の長さをしっかり測る。

約7mmあり、剥がれた現物と一致するので#1側を7mmカットする。

 

今回は、抜いたこのインロー芯より強度アップしたインロー芯を作らなければならない。

  

・・・今回は芯材3本を差し込み合わせて強度重視の1本を作ります。・・・

インロー芯9パイ内径7パイの中に、外径7パイ内径4パイを入れて、最後に芯材4パイを入れて完成する。

  

 

この芯材を接着して1本の強固なインロー芯を作る。

隙間がほぼ無いエポキシとカーボンの一体化。

#1の内部剥離分をカット処理。

その上からカーボンロービングして補強。

表面を削った後はエポキシコーティングにて、#1は完了。

   

芯材を旋盤機で削る。

今年一番丁寧にスリ合わせた逸品。

  

抜いた純正のインロー芯と比較。

純正品より、上部の長さを取り、#2に差し込み分は少しカット。 

芯材の断面に隙間無し。

  

#2に接着剤を入れて慎重に差し込む。

乾燥後確認。

 

多分、純正品より20mm以上は芯材が長いと思います。

  

 

復活!! 

危うく廃竿になる所からの生還ロッド。

ご依頼店のイシグロ豊川店へ、

             定期便にて返送致します。

今回の作業合計金額は、

        工賃合計、11,550円(税込み)となります。 

ご参考までに。

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