イシグロ西春店(受付担当スタッフ松久)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、
デジーノの「レーベン DLT-C610MHRST」
依頼内容は、「穂先部#1-3Gから#1-4G間の
折れ繋ぎ、カーボンロービング」
穂先部のソリッド(芯)継ぎ部下で折れている状態、
ヒビ割れも酷く、ブランクの四方に入っている。
一番ヒビの入りが長い箇所は32mm。
この箇所の真裏と両サイドにもヒビが入っている、
強度出しはかなり難しい、、。
そこで、
いつもより作業を少し複雑にして補強していく。
まず、穂先部のソリッドを綺麗に回収して、、、。
ガイドを外す。
余分なブランクを割る、ソリッドの接着剤を熱して剥がす。
32mmの一番深い箇所でカットするのは簡単だが、
かなり短くなってしまい、後から取り付けるガイドのバランスが悪くなる。
出来る限りブランクの長さを稼げる箇所でカット、
ガイドのバランスも一緒に考えて行く。
ロービングと接着で長さを確保してブランクカット。
ソリッド穂先を差し込んで見るが、、、。
バット寄りにカットする程、内径が広がる為現状はスカスカ状態。
差し込みの最終部(ソリッドの元)で止まるが、
そのピンポイント位置で効いているだけ、
中の空間を埋めて、しっかりした継ぎ部を作る。
いつものロービング。
穂先側の処理は、、、。
ソリッド部にロービングして肉付けする。
この肉付け作業を出来るのがロービングの良い所。
バット側の処理は、、、。
ヒビが入っている箇所は四方にあり、
ロービングにてヒビが広がらない様に保護と固定。
口回りの強度補強だが後から再度しっかり行う。
ロービングして乾燥後、テープを剥がしてチェック。
差し込んで見る、、、差し込み抵抗も良い感じで調整出来ている。
➔
サンディングして調整する、 少しずつ削り、、、。 当初の差し込み位置まで到達。
仮の口巻き部で15mm。段差調整も含めて穂先側に10mmロービングを含め、
25mmを再ロービングして乾燥後削り込んで形を整える。
乾燥を待つ。 乾燥後から削り出し表面を整えて行く。
➔
表面のサンディングを行い、厚みと段差を整える。
スレッド巻きは同じ仕様にする為、
メインはブラック、ピンはレッド巻き方向は左方向から、、。
ガイド位置は、前の3Gと5Gの長さを見て位置を決める。
上部3Gから、取り付け位置4Gまで、110mm、 取り付け位置4Gから、下部5Gまで、115mmと、
現状の短くした状態から一番ベストのガイドバランスとなる。
これが、額面通りヒビが入った32mmまでカットしていたら、
バランスは今以上に悪くなり、もっと突っ張ったブランクの曲がりになる。
スレッド巻き完成。
後はエポキシコーティングを実施。
TOPから#1-1Gまで73mm #1-2Gから#1-3Gまで98mm #1-3Gから#1-4Gまで110mm
#1-4Gから#1-5Gまで115mmと、バランスは若干詰り気味だが前のガイド間より少しでも長く処理出来た事は大きい。
折れ部箇所をロービングとガイドで隠し、ロービングの長さは25mmで納める事が出来た。
部分梱包して返送準備。
ご依頼店のイシグロ西春店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額合計は、工賃金額税込み8,800円となります。
ご参考までに、、。
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