イシグロ高林店(受付担当スタッフ村松)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、「SECOND SHIFT」
依頼内容は、「グリップ移植(交換)」
移植するグリップは、ホワイトウルフのグリップ、、、これ⇩
・・・・・ホワイトウルフのグリップは、
EVAからコルクに変更して移植!!・・・・・・・・
グリップとなるホワイトウルフのグリップは、、、
EVAからコルク使用にし、形も同型・同長オーダーとなります。
リールシート位置は、元のシート位置に合わせる、、、
リールをセットした時のセンターを確認する。
こちらは指定のコルクフロントを加工して取り付け。
削り込んで大まかな形に合わせる。
フードからEVAを外す。
そして綺麗にする。
フロント口部のワインディングチェックが入る様に穴加工して、、、合わせる。
コルクの外径を削る、内径分のアンコをカーボンブランクの端材で作成。
アルミフードの外径、コルクの内径、共に強度出しと隙間を処理。
ブランクの内径とグリップの外径から一番合うコルクストレート材を用意。
グリップにEVAを剥がして行く。
剥がしたら余分なカスを綺麗に除去する。
大体高額品グリップ回りのメタルパーツは、内径加工が必要な複雑な形になっている。
コルクもこの形に合わせて内径の削りを慎重に行う。
EVAであれば、ある程度伸縮してくれる為、多少の力技でも押し切れるが、
コルクは簡単に割れる。力加減が特に必要になる、そして、コルクは所々に穴が開いている、
しかもどこに空いているか分からない、、、これが天然素材。
今回は特に縁の厚みは1.5mmを切っている為かなり作業は慎重に行った。
中間のメタルパーツもエンド側に内径加工が必要な形になっている。
今回はかなり手間が掛かりました。
エンドに詰まっている接着剤のカスをしっかり取り除く。
こちらも内径加工が終わり仮組みして全体のバランスを見る。
一番の難関を忘れていた、、。
グリップの折れたブランクをドリルを使用して抜きます。
ドリルを差し込み残りのブランクを回転にて熱を加え取り出す。
リールの取付け位置から元ガイドリング位置を測っておく。
大体センター位置から、元ガイドのリングまで約575mm。
グリップを破壊してブランクを回収後この位置で新規のグリップを取り付ける。
フロントフードは上部に逃がし固定。後は破壊しやすい所から剥がして行く。
コルクは全て剥がす。ブランクのみにする。
エンドパーツも外す。
パイプシートはアクリルカッターで丁寧にけがく。
ブランクのみにする。
ブランク内に残っていた差し込み部のブランクを除去。
差し込みの長さは約50mmと意外と短い状態でした。
ブランクの内径に邪魔する物は無い為、移植側のブランクはしっかりとグリップを貫通させる事が出来る。
ブランクカットはせず、感度・強度が出る為ブランクはしっかりエンドまで入れて貫通処理する。
エンドのEVAは、形状の似たパーツを削り加工して取り付ける。
外径と高さを削りとカットにて作成。
外径を削り、、、厚みを合わせる。
完成。
純正品が左・くたびれて中央がへこんでいる。
右側が新規作成パーツで少しエンドをふっくらさせてあります。
新生グリップを同型・同長・コルクで再現。
後はグリップの接着。
真っ直ぐに取り付ける、、、。
コルクの目が飛んでいる所に、、。
いつものコルクペーストを詰めて行く。
EVAのエンドフタ取付けは一番最後、
今付けるとコルクの粒子がEVAの隙間に入り汚くなる為、
EVAのエンドパーツ取り付けは、最後のシメとします。
目検で穴が確認出来る所は全て詰めました。
この位やった方が完成が綺麗になります。
ヒケを考えて擦り込み箇所の盛り付けは1.5倍は盛っています。
一日乾燥させると水分が抜ける。(痩せます)
後は、ペーパーヤスリ800番から1000番位で丁寧に削る。
最後のエンドパーツを取り付ける。
外径もほぼピッタリで取付け完成。
お預かり時のホワイトウルフのEVAグリップが、、、
コルクバージョンに装い、
ブランク移植して生まれ変わりました!!
ご依頼店のイシグロ高林店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額の内訳は、、、
パーツ金額合計は、3,928円(税込み)
工賃金額合計は、14,080円(税込み)となります。
ご参考までに、、、。
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