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イシグロ名東引山店より、リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

2024/07/01
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  • ロッドビルディング・カスタム

 

イシグロ名東引山店(受付担当スタッフ鈴村)より、

                                           リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼品は、ダイワ「プレッソ ST-53XUL-4」

 

今回の依頼内容は、

「指定パーツを使用、新規グリップ作成」

リールシート部は指定パーツを使い、リアのEVAストレートはセパレート仕上げとなる。

 

お客様からの設計書。

こちらも頭の中でしっかり反復しないと致命的な失敗が発生しそう、、、。

自分が受けた上半期のリメイクで一番細かな数値指定の依頼品。

バットエンドエンブレムは再利用。

リールをセットした場合エンブレムの模様が大きく開いている方が上方となる。

お客様持ち込みの富士パイプシート、1点目。

B-TVSTS16-14.0CS

人気のあるパイプシート!!

この頃はこのシートに交換されるお客様が増加中!!

アップロックにするか、ダウンロックにするか好みになります、、、。

  

お客様持ち込みパーツ、2点目。

フロントメタルパーツ。

オレンジとブラックは、プレッソのパーソナルカラー。

  

こんな感じでフロント部のフタになる。

  

指定パーツのフックキーパー。

マタギのHHK-CS

シンプルなデザインで自己主張は控えめですが必要なアイテム!!

後からブランクに巻いてコーティングする。

 

リメイクするバットを出して、後の#1から#3は緩衝材に包めて保管。

  

リアグリップのEVAを剥がす。

  

エンド部は再利用する為、剤のカス取りと保護して取り付けまで保管。

  

ブランクのカス取りと、エンド部内径内の剤取りを行う。

 

グリップ破壊。

 

木目に沿って背側か、、、。 内側か、、、。

アクリルカッターの操作がしやすい内側からけがく。

けがきを行った箇所から足掛かりにペンチで木目に沿って破壊する。

木の種類は分からないが、軽くて木目に逆らわなければ、

意外とサクサクとバラす事が出来る。

後は、プラスチックのスクリュー部とフロント(オレンジ)メタルを外すのみ。

外したフロント(オレンジ)メタルは、再利用してセパレートのEVAリアグリップのフタになる。

これでブランクに取り付けていたパーツは全て外した状態。

セパレートで剥き出しになる箇所とフロント箇所の2箇所の塗装を、

ブラック/クリアーコートで仕上げる。

  

セパレートの塗装箇所と、フロントの塗装箇所をしっかり測りながら寸法を決定。

準備が出来たらウレタンのブラックを吹き、仕上げはウレタンクリアーを吹いて乾燥待ち。

エンドのEVA加工。

バットエンドエンブレムは、

段差加工が必要でエンドから先端までの削り角度がある。

 

内径、外径、奥行きを見ながら削る。

 

指定の長さ分でEVAをカット、

内径加工も完了。

  

エンドの差し込み具合いを見てEVAのエッジを少し削り、

エンドとの馴染具合いを見る。

フロントオレンジのメタルパーツに向かい、三角錐型に削り込む。

前後のエッジは少し削り全体のデザインに緩急を付ける。

メタルパーツに向かい削る角度は2段階で行い、アクセントを付けて先端のメタルパーツで形を結ぶ。

 EVAの肩を少し落としてメタルパーツの縁に合わせる。            ここの角度⇩が2段階調整部、

                              フロントメタルパーツから、エンドの縁まで直線で削ると味気ない形になる為、

                              角度付けがちょっとしたアクセントになる。      

 

指定数値にする為、フロント部のスクリューはカットする。

スクリューの段差にノコギリの刃がしっかり乗る位置へ。

ワダチに乗り刃先が持って行かれると失敗する。

カット後断面処理を丁寧に行う。

この断面処理が出来ていないと、ワインディングチェックが平行に取り付けられず、

隙間が出来る為、この削りは時間を掛けてしっかり行う。

カット時は1.5mmから2mm程度削り調整分として長めにカットしておく。

 

パイプの長さ間にコアテープを均等に貼る。

仮組みをして各パーツの具合を見る。      隙間も無くほぼ水平に削れている。

 

フロント部にお客様持ち込みのチェックが収まる。

  

接着。

リアのEVAメタルパーツ、バットエンド、接着。     パイプシート接着。

  

今回の依頼品は、

トータルバランスやデザインもしっかり考えられていて、

素直にカッコイイロッドに完成しました!!

富士工業のメタルパーツは刻印がしてあります。

方向注意!!

 

53XUL-4の後方に同じ様な飾り巻きを巻いてエポキシコーティング。

 

飾り巻き部にエポキシコーティングを2回して乾燥へ。

この時スクリュー部にマスキングをしておく。

スクリューが回りフードがセパレート内に落下してキズが付く為、

ロッドモーターに取り付ける時は、(動く物・動きそうな物)はマスキングテープで留める。

 

しっかり乾燥させて完成。

 

ブラックの艶ありは、汚れや手アカが目立ってしまう為、

追加作業として、鏡面仕上げのコンパウンドでシートを少し拭く。

キズが付かない様に注意しても絶対に小キズ、擦りキズが付いてしまう。

鏡面仕上げのコンパウンドでゆっくりと優しく擦ると大抵は消える優れモノ。

梱包をしっかりして返送用意。

 

ご依頼店のイシグロ名東引山店へ、

               定期便にて返送致します。

今回の作業金額内訳は、パーツ金額合計は、1,078円(税込み)

          工賃金額合計は、18,810円(税込み)となります。

ご参考までに、、、。

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