イシグロ伊東店(受付担当スタッフ石橋)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回は、スタッフ石橋ご本人のロッド!!
なかなか凄い折れ方をしているが、ドリルワークを駆使して作業を進めて行く。
今回の依頼品は、
テンリューの「パワーマスター・ライトコア PML110MH」
依頼内容は、
インロー芯折れ、、、。
折れたカーボン芯の状態を見ると、凄い折れ方と言う事だけは分かる。
今回は、
「折れている両インロー芯を抜いて、再度新しいインロー芯を作成。」
これ、一番厄介な折れ方で、
両方の芯材を綺麗に抜く事が出来ないと先に進めない、、、。
この頃出番が多いドリル、非常に助かっています。
芯材の内径に近いドリルを使い、センターをしっかり見定めてドリルを使用していく。
少しずつモミながらブランクを削りドリルを差し込む、、、、。
この動作を#1側と#2側の両方に行う、回転の熱が加わりブランクが熱くなったら止めて、
もう一方のブランクをモミ、、、を交互に繰り返す。
一気に熱を加えてドリルを使用すると、
高回転で熱が入ったカーボンが、回転負けして折れる可能性が発生する。
中々外れない芯材に苦戦しながら、、、、40分。
抜けたと言うより、ゆっくり少しずつ砕いてほぼ粉々になった、、、。
#2の元側インロー芯の残骸。 #1側のインロー芯の残骸。
55mm位入っていた。 60mm位が差し込みの長さ、、、。
#1側と#2側の玉口も確認。元々ブランクも肉厚で丈夫な竿。
後は内径を測りインロー芯を作っていく。
#1の内径が、8.36で、、、、#2の内径は、8.44。
販売しているインロー芯は、8パイまで、、、これ以上太い物は、、。
カーボンパイプを使用!!
パイプの内径は7パイ、、。
インロー芯の7パイをカーボンパイプの9パイ内に差し込み、
強度を出したインロー芯を作ります。
インロー芯の長さにパイプをカットして、しっかり接着する。
強固なインロー芯材の完成。これを削り出して#1と#2に合わせていく。
旋盤機で外径を測りながら削っていく。
#2の元竿側のインロー芯(接着部)は、 #1の穂先側のインロー芯は、
65mmと長目に設定する。 85mmとこちらもロングタイプに作り直す。
今回純正のインロー芯より、大体20mm位は長めに作成。
インロー芯も丈夫に作成しているので強度は問題無いと思います。
#1側のインロー芯の色が所々黒いのは、
#1に内径接地面がしっかり合っているから摩擦で表面の色が変わっている。
インロー芯の外径が、なるべくロッドの内径に、
より密着したスリ合わせが出来ているかに掛かっている。
両表面の「摩擦箇所作り」が大事。
危うく廃竿からの脱出、、、。
パワーマスターライトコア 復活!!
復帰ロッドで、伊東店のブログを沸かす様な大物を期待!!
ご依頼店のイシグロ伊東店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額は、
パーツ金額合計は、1,320円(税込み)
工賃金額合計は、5,500円(税込み)となります。
ご参考までに、、、。
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