遅ればせながらあけましておめでとうございます。愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。
皆さんは平成最後のお正月をどのように過ごされましたか?
今年の年末は28日に愛知県西部で降雪があったものの、その後はまずまずのお天気に恵まれましたので、すでに初釣りを済まされた方も多いのではないでしょうか。
そういえば今年は早くも台風が発生したことをご存知でしたか?
発生日時は元旦。観測史上初だそうです。
この台風はすでに気象庁での監視エリアを超えてインド洋に向かったとのことですので、日本への影響は皆無ですのでご安心ください。
新年を迎え、季節は冬真っ盛りのはずなのですが、今年の海は真冬への歩がかなりゆっくりとしているようです。
先月、「秋から冬へと変わりつつある」と申し上げたわけですが、12月の末を迎えた海はまだ晩秋の気配を色濃く残しています。
その影響から、すでにシーズンを終えているはずの魚がまだまだ元気に釣れ盛っていたり、そろそろ本格的にシーズンインしてくれなくては困る魚がなかなか釣れてくれなかったりと、少なからず影響を及ぼしているようです。
まあ、こちらとしてはその時に釣れる魚を目いっぱい楽しむだけですから、それはそれで構わないんですけどね。
そんな冬へと変わりきれない12月の海況情報をまとめてみましたのでご覧ください。
12月下旬現在の海況状況
引き続き、黒潮は紀伊半島串本沖付近から南下し、御前崎付近から北上しています。
また、西向きの黒潮分流が伊豆半島付近から串本方面へ流れ込んでいる影響で遠州灘の沿岸水温、及び伊勢湾、駿河湾の水温は昨年と比べてかなり高い傾向が続いています。
出展 海上保安庁 海洋情報部 三管区海洋速報より http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
↓ 2018年12月27日発表の海流概要図
↓ 2017年12月28日発表の海流概要図
今後の海況予測
先月に引き続き、沿岸水温や湾内水温についてはかなり高い状態が続いています。これは黒潮分流の流入による影響だけでなく、12月の東海地方の気温が例年と比べて高めに推移したことも大きく関係しているようです。
東海エリアでは12月末に一時的に降雪がありましたが、その影響は水温を低下させる要素としては小さく、エルニーニョ現象が継続していることによる影響も加味すると湾内、沿岸共にまだ高水温状態が続くと思われます。
今後の釣種釣況の傾向と見込み
三重熊野灘エリア
12月下旬の尾鷲周辺海域の沿岸表層水温は平年と比べて、平年よりもおよそ1.5℃程度高め。昨年の水温データと比較すると、今年の12月末現在の水温は昨年の12月上旬と比べてもほぼ変わらない状態です。
水温が高いため、尾鷲、紀伊長島ではアオリイカのティップランがまだまだ好釣果が継続中。他、釣りものとしてはタイラバやジギング、ボートアジング(バチコン)などがあげられます。
また、半夜釣りでのイカメタルでのアカイカ(マルイカ)、ヤリイカ狙いは高水温の影響からか、スルメイカの釣果が中心となっています。
エサ釣りでは泳がせ釣りでヒラメも釣れていますが、今後はワラサ、ブリなどの青物の釣果が中心となります。
日本海エリア
12月下旬に毎年の不安材料でもある日本海エリアへの降雪が始まりました。若狭、敦賀沿岸の12月末時点の水温自体は昨年と比べておよそ1℃高めであるため、出船できさえすれば好釣果が期待できるのですが、冬型の気圧配置が強まると北西の季節風が強く吹き、出船が出来ない日が多くなるため残念なところです。出船できさえすればそれまで好調に釣れていた福井エリアのタルイカ、マイカはまだまだ期待できそうですが、今後はマイカに変わってヤリイカの釣果が期待できます。
ジギングでは出船できさえすればブリ、ハマチが好調に釣れていますが、こちらも降雪や時化と時化具合の影響が大きく、今後の天候次第といったところです。
愛知~静岡エリア
好調に釣れていた愛知師崎エリア出船の泳がせのヒラメは徐々に釣れる数が少なくなってきています。伴い各船共にヒラメ&青物狙いへ移行しつつあり、特に青物を狙う泳がせ釣りの場合は10号程度の太いハリスとパワーのあるタックルを使うと取り込める確率が上がります。他、アジ五目サビキ釣りやカサゴ釣りの釣果は安定しており、こちらもお勧めの釣りものです。もう一つの本命ターゲットはカットウ釣りで狙うフグです。特に今年は大型のヒガンフグ混じりで好釣果継続しているため、連日各船共に満員御礼が続いています。冬場の美味しいターゲットとして注目しておきたい釣りものです。
赤羽根港、伊良湖港出船の大山沖アカムツ狙いも11月に入って釣果安定傾向ですが、他のターゲットと比べて釣り場が沖になるためどうしても季節風の影響を受けやすく出船頻度が下がってしまうのが泣き所です。
福田沖のアカムツの釣果は12月中盤までは速潮の影響から釣果が不安定でしたが、邪魔者だった速潮も徐々に収まってきており今後の釣果に期待したいところです。また、アマダイも各地で好釣果が出ている様子で、福田沖や駿河湾内の深場の底物狙いが面白そうです。
また、遠州沖のタチウオも食い棚が深くはなっているものの、依然として好釣果継続。こちらも出船できさえすれば面白そうです。
以上、2019年の1月の釣り予想でした。
まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(^○^)/