こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。
平成最後の新年を迎えたと思ったらすでに一ヶ月経ってしまいました。
今年はエルニーニョの影響からか、暖冬傾向で季節が進んでいます。
暖かいのは大歓迎ですが、このまま本格的な冬を迎えることなく春に突入してしまいそうな予感・・・
そんな冬へと変わりきれない2019年1月の海況情報をまとめてみましたのでご覧ください。
1月下旬現在の海況状況
黒潮は高知県室戸沖付近から南下し、御前崎沖に向けて北上しており、西向きの黒潮分流が御前崎沖から串本方面へ流れ込んでいる影響で遠州灘の沿岸水温、及び伊勢湾、駿河湾の水温は昨年と比べてかなり高い傾向が続いています。
出展 海上保安庁 海洋情報部 三管区海洋速報より http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
2019年1月31日発表の海流概要図
2018年2月1日発表の海流概要図
今後の海況予測
引き続き、遠州灘沿岸水温や伊勢湾内、駿河湾内水温についてはかなり高い状態が続いています。これは黒潮分流の流入による影響だけでなく、1月の東海地方の気温が例年と比べて高めに推移したことも大きく関係しているようです。
東海エリアでは1月下旬に一時的に降雪がありましたが、その影響は水温を低下させる要素としては小さく、エルニーニョ現象が継続していることによる影響も加味すると湾内、沿岸共にまだ高水温状態が続くと思われます。
今後の釣種釣況の傾向と見込み
三重熊野灘エリア
1月下旬の尾鷲周辺海域の沿岸表層水温は平年と比べておよそ1℃前後高めで推移しています。水温が高いため、尾鷲、紀伊長島ではアオリイカのティップランがまだまだ好釣果が継続中で、他、タイラバやジギングも青物、根魚共に好釣果が継続すると思われます。また、半夜釣りでのイカメタルでのアカイカ(マルイカ)、ヤリイカ狙いは高水温の影響からか、スルメイカも混じっているようで、今後もこのまま釣れ続くことが予想されます。
エサ釣りでは泳がせ釣りでヒラメも釣れていますが、今後はワラサ、ブリ、サワラなどの青物の釣果が中心となります。
日本海エリア
1月中旬に日本海エリアへの本格的降雪がありましたが、以降は目立った降雪がありませんでした。若狭、敦賀沿岸の1月末時点の水温自体は昨年と比べておよそ1℃高めであるため、出船できさえすれば好釣果が期待できそうです。タルイカ、マイカはまだまだ期待できそうですが、今現在好調に釣れているヤリイカがこれからのイカ釣りのメインターゲットとなります。
ジギングでは出船できさえすればブリ、ハマチが好調に釣れていますが、こちらも降雪や時化と時化具合の影響が大きく、今後の天候次第といったところです。
愛知~静岡エリア
愛知師崎エリア出船の泳がせ釣りのメインターゲットはヒラメから青物狙いへ移行しています。特に青物を狙う泳がせ釣りの場合は10号以上の太いハリスとパワーのあるタックルを使うと取り込める確率が上がりますが、サワラも多く回遊しているため、予備仕掛けは多めに用意したほうが無難です。他、アジ五目サビキ釣りやカサゴ釣りの釣果は安定しており、こちらもお勧めの釣りものです。もう一つの本命ターゲットはカットウ釣りで狙うフグです。まだまだヒガンフグ混じりで好釣果が継続しているため、連日各船共に満員御礼が続いています。冬場の美味しいターゲットとして注目しておきたい釣りものです。
片名港、赤羽根港、伊良湖港出船の大山沖アカムツ狙いも1月に入って釣果安定傾向ですが、他のターゲットと比べて釣り場が沖になるためどうしても季節風の影響を受けやすく出船頻度が下がってしまうのが泣き所です。
福田沖のアカムツの釣果もよい日で二桁釣果も出ていますので、各地のアカムツ船はこれから本格稼働していくと思われます。また、遠州沖のタチウオも食い棚が深くはなっているものの、依然として好釣果継続。こちらも出船できさえすれば面白そうです。
岸からの釣りでは高い沿岸水温の影響もあってか、1月に入ってもシロギスの釣果が聞かれましたが、いよいよ最終盤到来といった感じです。かわりに各漁港周辺のカサゴやメバルなどの根魚、セイゴなどの釣果が期待できます。
以上、2019年の2月の釣り予想でした。
まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(^○^)/