トンボマグロ(ビンチョウマグロ)はマグロ類の中では小型。全世界の熱帯・温帯海域に生息しており、好む水温は16℃~20℃。魚類や甲殻類、イカやタコなどの軟体動物も捕食します。非常に長い胸鰭が特徴。名前の由来は諸説ありますが、胸鰭を鬢(もみあげ)と見立てて鬢が長いからビンチョウマグロ、長い胸鰭をトンボの羽に見立ててトンボマグロと呼びます。近年はこのトンボマグロをジギングで狙う釣り(通称トンジギ)が各地で人気になってきています。
11月~4月頃にかけてこの東海エリアでも狙うことのできるトンボマグロ。平均サイズは15kgほどですが、冬場はタネトン(種を持ったトンボマグロ:繁殖力のある大型個体)と呼ばれる20kgを超えるサイズを狙うことができます。最大で40kgほどに成長します。春には10kgクラスの数釣りが可能。食用としても非常に人気で、お寿司屋さんのビントロはビンチョウマグロのトロ(腹身)です。海の王者マグロ!ダイナミックなファイトにハマること間違いなし!
11月~4月頃にかけてがメインシーズン!長ければ5月頃まで狙えます。
シーズン初期の11月~1月あたりは大型狙い。2月~4月頃になると10kgクラスの数釣りが楽しめます。
トンジギをやっていてヒットする嬉しい外道の代表がキハダマグロ。特に10月~12月のシーズン初期にはヒットしやすい。
10kg前後のキメジサイズ~時には80kgを超えるような大型も混ざるので、タックルもワンランク強いものを用意しておいた方がいい。
キハダマグロと同じく、シーズン初期に多いのがカツオ。中には10kgを超えるような大型も混ざり、大判カツオと呼ばれる。
日本近海では、黒潮に乗って、夏に三陸沖あたりまで北上するカツオをのぼりカツオ(初カツオ)といい、秋に南下するものを戻りカツオと呼びます。食味はピカイチ!
トンジギをやっていて稀にヒットするのがこのカジキ。2m100kgを裕に超える超大型も珍しくない。ヒットしてしまったが最後、釣り上げられるかは神のみぞ知る・・・。
長時間シャクリ続ける上、ヒットしてからは強烈なファイトが待っている釣りなので、自身の疲労も少ない&パワーのあるタックルを選ぶことが大切です。
大型青物用ジギングロッド(PEライン3~5号、ジグ300~400g負荷耐えられるもの)
マダイ、タチウオ、小型青物を狙うようなライトジギングロッドでは不可。
スピニングリールは8000番クラスメイン→「巻き」の釣りに向いている=広範囲を探りやすい
ベイトリールは2000番クラスメイン→「フォール」の釣りに向いている=狙い棚を探りやすい
3000番クラスの電動リールを使った電動ジギングも人気。
PE3号を300m以上巻けることが基本。キハダマグロも視野に入れる場合は4号~5号推奨。
フォール時のアタリを把握しやすくするため、ラインマーキングが入っているものがおすすめ。
60lb前後(14~16号)あたりを使用します。大型のキハダマグロを視野に入れる場合は、100lb(24号)を推奨。
4ヒロ~7ヒロ(6m~10mほど)と長めにとります。取り込み時にリールから魚までがリーダーになるようにしておけばノット部がガイドに引っ掛かったり、ラインブレイクの心配が少なくなります。
200g~700gのジグを潮速に合わせてセレクトします。使用頻度が高いのは300~400gあたりのセミロング~ロングジグ。
カラーはシルバー系がダントツの釣果。ほかにアカキン、プルピン、グローゼブラ、フルグローなど。
巻き重視で食わせるパターンではフロント、フォール重視で喰わせるパターンではリアにつけるとよい。
大型青物用の太軸フック6/0~11/0クラス。
スプリットリング#8~#10番サイズ、ソリッドリング#6~#6.5サイズを組み合わせる。スイベルを使用する場合は強度の高い大型のものを使います。
“エビ”“オマツリ”“スレガカリ”も少なくなる、トラブルレスセッティング!巻き上げ中のヒットが多い状況にはこれ!
低活性時のショートバイトも逃さない、針掛かり重視のセッティング!フォール中のヒットが多い状況にはこれ!
ポイントは水深1000m前後の海溝エリア。ヒットゾーンは水深50m~200mラインがほとんどです。
適当な水深までジグを落としたらゆったりとしたワンピッチジャークで誘い上げてくるのが基本。時折早巻きや、ロングジャーク、ロングフォールをいれても効果的です。
アクションに関しては、伊勢湾の青物ジギングと共通する部分が多いようにも感じます。
巻き上げの最中にアタることもあれば、フォール中にラインがピタっと止まることも多いので油断は禁物。アタリが無いと心が折れそうになりますが、ジグを水中でステイさせていてもヒットすることがあります。とにかくメタルジグを落とし、諦めずに誘い続けることが重要です。
魚が掛かったあとは強く大きくアワセを決め、ポンピングファイトで魚を浮かせます。(スロー系ロッドであればロッド折れも考慮してストレートポンピングファイトを推奨)
長時間のファイトは体力的にも辛く、せっかく掛かった魚がサメに横取りされてしまう可能性もあります。また、乗合船であれば、一人に大型のマグロがHITした場合、他の同船者はルアーを回収し船上で待機せざるを得ません。ましてやそれがジアイだった場合、長時間のファイトは同船者の釣り時間を大幅に奪うことになります。乗合船では、オーバーパワーくらいのタックルで短時間勝負に挑むことも大切です。
明確なヒットゾーンが存在しないマグロ釣りにおいて重要なのは『釣れたタナ』を合わせること。連鎖HITも多い魚なのでヒットした際にはタナ情報を船内で水平化することも釣果UPのコツになります。
釣って楽しい、食べて美味しいトンジギ!食用としても非常に人気でお寿司屋さんのビントロはビンチョウマグロのトロ(腹身)です。
お刺身、お寿司、マグロユッケ、漬け丼、焼き、煮つけ、マグロカツ(フライ)などなにをしても非常に美味しいですよ。
ビンチョウマグロをゲットしたら!釣り情報と一緒に釣魚料理にご投稿お待ちしております!
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釣りには専門的な用語がいっぱい。最初は難しいけど覚えるとさらに面白い釣りの世界が広がりますよ。
わからない釣り用語を聞いたらまずここで調べて覚えましょう♪
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わからない釣り用語を聞いたらまずここで調べて覚えましょう♪ルアー編です。