みなさんは普段、リールのメンテナンスを行っていますか?
釣行のあとに、疲れて帰ってきて、リールをそのまま放置していませんか?
けれどもリールは精密機械です。そのまま放置してしまうと、塩噛みやゴリ感等で本来の機能を十分に発揮できなくなり、ひどい場合はリールを巻けなくなってしまう事もあります。リールは、こまめにメンテナンスする事で、本来の性能を維持する事ができ、長く使い続けることができます。リールは数万円もする高い買い物だから、出来るだけ長く使いたいですよね。その為にも、面倒だからと言って放置するのではなく、こまめにメンテナンスをする事をおすすめします。
この記事では、簡単に出来る日常的なメンテナンスを紹介しています、是非参考にしてください。
スピニングリールメンテナンスの方法 シャワー洗浄編
海水時での釣行後はシャワーで水洗いを
水洗いNGの機種もある?水洗いを行う時のNG行為
スピニングリールメンテナンスの方法 注油編
注油する箇所①ラインローラー
注油する箇所②ベール
注油する箇所③ハンドルノブ
注油する箇所④ハンドル軸受け部
注油する箇所⑤スプール受け軸
注油する箇所⑥ウォームシャフト
スピニングリールをメンテナンスすると、とても沢山の効果があります。
まずは、回転のスムーズさを保つ事ができます。リールの機能としては一番重要ですよね。ギアーやベアリング周りのゴミや、グリスやオイルが汚れていると回転不良となります。この部分を綺麗にし、グリスやオイルを新しいものに交換する事で、回転の滑らかさを保つことができます。分かり易く言うと、車のエンジンの洗浄やオイル交換のような感覚です。同様にラインローラー(糸がリールと最初に触れる部分)の回転や、ハンドルノブの回転等をスムーズにすることで、スムーズな巻心地を維持する事ができます 。
他には、表面上の汚れをこまめに落とし、清潔に保つことで、見た目的にもピカピカでカッコいいですし、気持ち的にもテンションがあがりますよね!
海釣りをされている方は、海水を真水で洗う必要があります。これは、リールの塩噛みを防止する為でも非常に重要なメンテナンスです。
釣りに行って、クタクタになって帰ってきて、スピニングリールをそのまま放置してしまっていませんか?スピニングリールをそのまま放置してしまうと、最悪使えなくなってしまいます。
特に海釣りで使われている方は、リールに塩が残ってしまうと「塩噛み」と言って、塩が結晶化してしまい、リールが巻けなくなってしまう事があります。
リールの残留塩分を放置した結果このような状態となり、錆付きや、塩の結晶化、動作不良を招いてしまいます。海水だけではありません、淡水のリールも砂やゴミがどうしても侵入します。
また、使用していく中でグリス・オイルが減ったり、砂やゴミが侵入してくるので、オイルやグリスを交換しなければなりません。
このようになる前に、釣行後の水洗いと定期的なメンテナンスを必ず行いましょう!!
オーバーホールとは、スピニンリールの日ごろ簡単に手入れができない、内部の部分の清掃作業やグリスやオイルの交換、劣化部品の交換作業の事です。定期的にオーバーホールを行う事で、スピニングリールを長く使い続けることができます。車の車検や定期点検のような感覚で考えてもらえれば分かりやすいかと思います。
作業内容ですが、スピニングリールを一度分解して再度組み組み立て直す事が必要となります。その為、専門的な知識が必要となりますので、ご自分で作業をする事はかなり難しいです。
一番多いのは、「分解して清掃・部品の交換を自分で行ったが、組み立てができない。」との事でお持込させれるお客様が多いです。「展開図をみれば組み立てられるだろう」と考えがちですが、実は、組み込んでいく順番が決まっていて、その通りに組み込まなければ、元に戻らないのです。なので、専門的な知識がない方は、自力でのオーバーホールはあまりオススメできません。
殆どのリールはメーカーでオーバーホールを行ってくれるのでメーカーに送る事をオススメします。
釣具店でメーカー送りの受付をしておりますので、最寄りの釣具店へお持ち込み下さい。もちろん釣具のイシグロ全店でも受付いたします。
ちなみに金額ですが、オーバーホールのコースにもよりますが、作業代で大よそ3,000円~4,000円です。それに加えて分解時に交換が必要なパーツがあればパーツの金額が追加されます。結局のところ分解してみないといくらになるのか分からないので、場合によっては「メインギアとピニオンギアとベアリング3個が交換が必要です」となってパーツ代だけで1万円を超えてしまう場合があります。
「そんなに高くなるなら止めておけばよかった・・・・。」となりそうですが、ご安心下さい。
釣具店に預ける時に「上限〇〇円まででお願いします。」と伝えてもらえれば、メーカーで分解した時にその上限を超えるお見積もりが出た場合に、そのまま進めるか、返却するかのご連絡を行います。※釣具のイシグロの場合です。
オーバーホールをする頻度は一般的には1年に1回と言われています。
ご自身で作業をされる方は問題ないのですが、メーカーに送る場合は、最低でも1ヶ月は戻ってこないと思って下さい。釣具店からメーカーへ送るのにも、1個ずつ送る事は基本的には行わないので、ある程度まとめて送りますので、その分時間がかかります。釣具のイシグロでは基本シマノ・ダイワは週1回の定期便で送っています。
また、連休等がある週は発送をしない場合もあるので、余計に時間がかかります。また、メーカーでも修理やオーバーホールの依頼が重なると、順番待ちになります。なので、最低でも1ヶ月はかかると思って下さい。遅い時はもっと時間がかかります。近くに釣行の予定がある時は、釣行に間に合わない可能性があるのでオーバーホールに出さない方が良いかと思います。
オススメなのは釣りに行かない冬に(行く方もいますが・・・)持っているリールをまとめて送る方法です。シーズンオフの時間に余裕がある間に1年に1回はオーバーホールに出すことをオススメします。
スピニングリールの日常的なメンテナンスとしては、一番の大敵は塩分です。海水OKなリールで海水で使用した後は必ず塩分を除去しましょう!方法としては、ドラグをガチガチにしめてからシャワーで上から軽く流します。あまり多いとグリスやオイルまで流れてしまうので注意が必要です。淡水のリールは水洗い不要ですが、スピニングリールをウエットティッシュ等で軽く拭くだけでも綺麗な状態を保てるのでオススメです!
また、意外と多いのが、ドラグを締めたまま保管する方がいますが、これはNGです。ドラグワッシャーが潰れて変形してしまうので、ドラグはズルズルに緩めておいた方が無難です。できればハンドルや逆転ストッパーも緩めて置いた方が好ましいです。
スピニングリールのメンテナンスの頻度ですが、塩分除去の水洗いは釣行後に必ず行って下さい。たまたま1回流し忘れただけでも、リールが巻けない程塩分が固まってしまうこともありますので、必ず釣行後には塩分は流して下さい。
オイルやグリスの注入ですが、こちらに関しては1年に1回程度で十分です。直ぐに汚れたり減ったりすることはないので、1年に1回の頻度で問題ありません。
パーツクリーナーはリールのパーツについている、汚れたグリスやオイル、また、細かい砂やゴミ等を洗浄する為に使用します。
パーツクリーナーの種類ですが、好みによって変わってきます。一般的にはホームセンター等で安価で販売されている商品でも問題ないという意見も多いです。
ただ、釣り具メーカー「ZIPさん」から販売されている専用のリール専用の商品ですと、リールの樹脂を傷つける成分を含まないよう、独自に開発しているとの事ですので、安心安全を求める方はこちらがオススメです。
オイルは主に回転系のベアリングや軸受け部に注油します。
グリスは金属同士の接合範囲の広い、ギアやウォームシャフト部に注油します。
水を押しのけ浸透する水置換性のオイル、耐磨耗、耐熱性に優れたグリスを採用した、リールのメンテナンス専用のオイルとスプレーのセットです。
歯ブラシはリールの本体表面に付着した、砂や汚れを落とすのに使用します。リールの内部やギア周りには使用しないので、実際は巻心地に繋がる事はありませんが、ボディを清潔に保つ為に使用します。
外見で、汚いところをゴシゴシして汚れを落としましょう!アルコールか、パーツクリーナーを付けて擦るといいですよ。
歯ブラシは硬さは特に何でも大丈夫です!細めで毛が長いタイプの方がリールボディの隙間までしっかりと届くので作業が簡単になると思いますが、なんでも問題ありません!
綿棒も歯ブラシと同じで、リール本体のボディーの汚れを落とす際に使用します。歯ブラシでは入りきらないような狭い隙間に入れる為に細い綿棒を使いましょう!
また、リール内部のギア周りにパーツクリーナーで洗浄したグリスやオイルを吸わせて取り除く際にも使用します。綿棒の種類は特にこれと言ってありませんので、自宅にある綿棒を使用して下さいね!
オイルは粘度が低く、部品になじみ易いのが特徴です。隙間に入り易いので、回転系のパーツに注油します。
グリスはオイルに比べ粘度が高いのが特徴です。金属同士の摩耗を防ぐと共に、ゴミや水の浸入を防ぎます。
ラインローラー、ハンドルノブ、ハンドル軸受け部、スプール受け軸です。
ウォームシャフト部です。
海水時での釣行の後は、リールに塩分が残っています。塩分が残っていると塩噛みが発生し、リールが巻けなくなる事もありますので、必ず塩分を洗い流しましょう。
ドラグを締めて、常温のシャワーでリールの上から洗い流します。ドラグを締まるのは水の浸入を防ぐ為、常温なのは油分が流れなくする為です。
タオルで拭いて完全乾くまで放置して下さい。完全に乾いたらドラグを緩めて完成です。ドラグを緩めるのはドラグワッシャーの変形を防ぐ為です。
殆どは水洗いOKなのですが、稀に水洗いNGな機種もありますので、カタログやメーカーの公式webサイトで確認して下さい。水洗いNGな機種の場合は、濡らしたタオルを良く絞り、リールを拭き取って下さい。
水洗いを行うときのNG行為は、リールを水の張ったバケツ等に浸ける事、ドラグを緩めた状態で洗浄する事です。
水洗いでは落ちない汚れが溜まっている場合が多いので、その場合は、ウエットテッシュや布などで拭き取ります。
細かい部分は歯ブラシや綿棒で取り除いていきます。
ハンドルノブは歯ブラシ等でこするとダメージを追う可能性があるので、布やウエットテッシュで軽く拭きとる程度にして下さい。
オイルを使ってください。
軽く吹きかけて滴を1滴垂らす程度で問題ないです。吹いたらこぼれてくるので、こぼれた分はテッシュ等で拭きとります。
ダイワのマグシールド搭載のリールや、シマノのコアプロテクト搭載のリールはオイルを注油する事で、その性能が失われる可能性がありますので、注油は厳禁です!!
オイルを使ってください
こちらも軽く吹きかける程度で問題ないです。吹いたらこぼれてくるので、こぼれた分はティッシュ等で拭き取りましょう。
ありません。
オイル
こちらも軽く吹きかけて滴を1滴垂らす程度で問題ないです。吹いたらこぼれてくるので、こぼれた分はテッシュ等で拭きとります。
ダイワのマグシールド搭載のリールや、シマノのコアプロテクト搭載のリールはオイルを注油する事で、その性能が失われる可能性がありますので、注油は厳禁です!!
オイル
こちらも軽く吹きかけて滴を1滴垂らす程度で問題ないです。吹いたらこぼれてくるので、こぼれた分はテッシュ等で拭きとります。
ダイワのマグシールド搭載のリールや、シマノのコアプロテクト搭載のリールはオイルを注油する事で、その性能が失われる可能性がありますので、注油は厳禁です!!
オイル
こちらも軽く吹きかけて滴を1滴垂らす程度で問題ないです。吹いたらこぼれてくるので、こぼれた分はテッシュ等で拭きとります。
ダイワのマグシールド搭載のリールや、シマノのコアプロテクト搭載のリールはオイルを注油する事で、その性能が失われる可能性がありますので、注油は厳禁です!!
グリス
少しだけ吹きかけ綿棒等でなじませます。
ありません。
スピニングリールのメンテナンスは、先ずは一番大事なのは海水リールの塩抜きです。
塩抜きの方法は水洗いが基本です。但し、水洗いに対応していないリールも稀にあるので、チェックしておく必要があります。
加えて、半年に1回は定期的なメンテナンスをオススメします。
内容としては ボディーや内部の洗浄と、オイル・グリスの注油です。
更に1年に1回はメーカーにオーバーホールを依頼すると安心です。
スピニングリールを長く使用する為にも、定期的なメンテナスを怠らないようにしましょう!!
★釣り初心者にもわかりやすく各釣魚別に釣り方を解説します!「釣り方指南」
釣りには専門的な用語がいっぱい。最初は難しいけど覚えるとさらに面白い釣りの世界が広がりますよ。
わからない釣り用語を聞いたらまずここで調べて覚えましょう♪
釣りには専門的な用語がいっぱい。最初は難しいけど覚えるとさらに面白い釣りの世界が広がりますよ。
わからない釣り用語を聞いたらまずここで調べて覚えましょう♪ルアー編です。