伊勢湾でも秋~冬の釣りものとして人気の高いフグのカットウ釣り!ショウサイフグやヒガンフグなどの美味しい高級フグが狙えます。エサに寄ってきたフグをカットウ針と呼ばれる掛け針で引っ掛ける釣り方。小さなアタリを掛け、竿全体にずっしりと乗る大型フグの重量感はたまりませんよ♪是非トライしてみて下さい!
ヒガンフグはじめ、ショウサイフグやコモンフグなど食味も抜群な高級フグが狙えます。
ただし、フグ調理師免許を持たない人が自分で捌いて食べることはNG!フグの毒は非常に強力で、中毒を起こすと体の痺れや麻痺、最悪命を落とす場合もありますので絶対にやめましょう。伊勢湾でフグ釣りをしている遊漁船のほとんどは船長が捌いてくれますので安心安全です♪
伊勢湾のカットウ釣りは秋~冬(9月~2月くらい)がメインシーズンなります。シーズン序盤は小型~中型の数釣りが楽しめ、寒さが厳しくなってくると1㎏を超えるような大型のヒガンフグも混じるようになります。
伊勢湾では岩礁帯を狙うことが多く、オモリも主に30号(要船宿確認)を使用するのでライトタックルは不向きです。
大型が混じる季節であれば巻き上げ力&ドラグ力の強いものを使うと良いです。船から少しキャストして広範囲を探ることもあるのでブレーキ性能付きがおすすめ。フグの食いあげアタリ(竿先がフワッと持ち上がるアタリ)が出た際に、素早くアワセが入れれるよう、巻上げスピードの早いハイギアモデルがいいでしょう。
伊勢湾では岩礁帯を狙うことも多いのでラインは少々太め。細いPEを使えばそれだけ感度も良くなりますが、水深もそこまで深くない上、根掛かりとの戦いになるので、少しでも太いPEラインを使うことがタカ切れ防止につながります。
底を這わせるタイプや岩礁を攻めるタイプなど様々な状況に合わせられるよう用意しておきましょう。どの仕掛けにも共通してエサ針とカットウ針がついており、エサ針のほうにフグの大好物アオヤギをめいっぱい刺し、それを食いにきたフグを下についているカットウ針で引っ掛けるという仕組みです。根掛かりなどでのロストも考慮して予備は多めに用意しておくことが大切です。
オモリを装着するタイプには別売りの六角オモリなどを使いましょう。根掛かりなどでのロストも考慮して予備は多めに用意しておくことが大切です。オモリの重さは釣行前に船宿へ確認しておくといいでしょう。
フグカットウ釣りで使う主なエサはアオヤギ(バカガイ)と呼ばれる貝のむき身です。身(特に足)が鮮やかなオレンジ色をしていれば新鮮な証拠です。フグは貝のキモ(内臓)が大好き。キモがたっぷり入ったものが良いです。
エサ針に刺す時もひと工夫。図のように、キモが入っている部分を下(カットウ針側)に向けるようにして、4匹、5匹とたっぷりとボリューミーにつける。こうすることでフグがキモを狙って食べに来た時カットウ針の真上にくることになり、針掛かりが良くなります。貝がベロンと針から垂れ下がらないよう縫い刺しするといいです。
購入時に冷凍されているものは使用前に解凍しておき、市販の「しめ塩」などをまぶしておくと集魚力アップ&ヌメリもとれて針につけやすくなります。
竿の感度を殺してしまう要因になるので大がかりな集寄は使わないのは基本ですが、フグはカワハギ同様キラキラ光るものには非常に興味を示す魚です。竿の感度や操作性を邪魔しない程度に、集魚オモリや水中ライトなど、色々と試してみる価値はありそうです。
エサの余分な水気をきるために用意しましょう。ボールの上にザルをかさねて使用します。アミノソルトなどの締め剤をふりかけておくとエサの締まりも抜群ですよ!エサを混ぜる用にフィッシュグリップがあると便利です。
様々なタイプの集魚エキスが販売されています。タッパーやジップロックなどでエサを事前に漬け込んでおくと集魚力アップ!=釣果アップに繋がるかもしれません。強烈なニオイのものもありますのでくれぐれもこぼさないように注意。
エサ付けや仕掛け交換時、短い移動中などに竿をたてかけておくことができる便利アイテムです。常に揺れており、竿を固定することができない船上では非常に重宝します。
根掛かりなどでロストしやすいカットウ針。鮎用の掛け針・熱収縮チューブ・ハリスがあればカットウ針は自作できるので、チャレンジしてみましょう!
掛け針を重ね合わせて、チューブをかぶせたら熱を加え、5cmほどハリスをとりつけるだけ!ハリスの先端にコブを作っておけば、交換が非常に楽になります。
船長の合図で足元もしくは軽くキャストして仕掛けを投入。まずは底をとりましょう。
カットウ釣りにおいて一番基本の誘いが「ステイ」。仕掛けを止めておくことです。まず着底させたら、軽く巻き上げ糸を張る。根掛かりが多い場所ではすぐに底を切ることが必要ですが、根ガカリが少ない場所であれば軽く底に着けておいてもいいです。仕掛けを数秒間止めてアタリを待ちます。アタリがなければ仕掛けを少し上下に揺らして誘いをかけたら再びステイ。コツッコツッとフグがエサをかじるアタリを感じたら即アワセを入れましょう。
竿を大きく持ち上げ、ゆっくりと「テンションフォール(ライン(糸)が張った(テンションがかかった)状態でのフォール)」をかけるのも効果的です。竿をゆっくり下げている時に竿先のテンションが急に抜けたり、違和感があれば即アワセを入れましょう。
投入時や誘いをかけたあとに「空アワセ」を入れてみるのも有効です。仕掛けが着底したら、すかさず「空アワセ」を入れてみましょう。フグが高活性の場合、落ちていく仕掛けと一緒に底までついてきていることが多いです。それを頭の中でイメージして、竿先にアタリが出ていなくてもフグを仕留める技が「空アワセ」です。
①~③のテクニックを自由に組み合わせてアタリを拾っていきましょう。アワセを入れた時にドスンッっと竿全体に重みが乗ればフグが掛かった証拠ですので、テンションが抜けないように巻き上げてきましょう。
アタリはコツコツッと手に伝わるものから、竿先がもぞもぞしたり、フグが食いあげたために竿先がフワッと持ち上がるものまで様々です。なにか違和感を感じたら、とりあえずアワせてみるといいですよ。
竿全体を使って大きくアワせる人をよく見かけますが、せっかくエサに寄ってきたフグが散ってしまうのでNGです…。ハリスの長さ分だけ(おおよそ10cm~20cmほど)シュッっと鋭くアワセを入れるだけで十分掛かります。
カットウ針にはカエシがないので、糸のテンションを抜かないように一定のスピードで巻き上げてくることが大事です。大型のフグだと青物のように横走りしたり、水面に向かって急上昇してきたりもします。走ったときはサオの弾力で溜め、上に向かってきたときは一気にイトを巻き取るようにしましょう!
真下に落としてもアタリがない時、根ガカリの少ない場所であれば、少しキャストして船の周りを広範囲に探ってくるのも効果的ですのでぜひトライしてみて下さい♪
リールから出ていた道糸が、フッとたるんだら着底した証拠。すかさずスプールを親指で押さえて余分に糸が出るのを防ぐと同時に、たるんだ道糸(糸フケ)がピンと張るよう、素早くリールのハンドルを巻きましょう(糸フケを取る)。糸フケを取ったら、竿先を軽く上下させてみましょう。オモリがトントンと底を叩く感じが手元に伝わってこればしっかり「底」が取れている証拠です。海底付近を狙う釣りでは、この状態を確認することが基本中の基本です。好奇心旺盛なフグは、着底前からすでにエサやオモリに気づき、それを追っている可能性があります。活性の高いときなどは仕掛けが着底する直前~底を取る間にアタリが出ることもあるので、くれぐれも油断しないように。
うまみのある白身で非常に美味なことで知られるフグ。お刺身はもちろん、鍋にしたり、から揚げにしたり、料理のバリエーションは無限大!楽しく釣って、美味しくいただきましょう♪
釣魚料理レシピでフグ(ヒガンフグ・ショウサイフグ)料理レシピをチェック!
※注意※
フグはフグ毒テトロドトキシンを持っています。フグ毒を口にしてしまうと、しびれや麻痺症状、最悪の場合には呼吸困難で死に至ることも…。カットウ釣りで釣れるフグももちろん毒を持っています。愛知エリアでフグ釣りをしている遊漁船のほとんどは船長が食べられる部分だけを残してフグを捌いてくれますので安心安全です♪調理師免許を持たない人がフグを捌くことは危険なので絶対にやめましょう。
片名漁港 | おざき丸 | http://ozakimaru.com/ |
師崎港 | 七福丸 | https://www.sitifuku.com/ |
師崎港 | 石川丸 | https://www.ishikawamaru.jp/blog/ |
豊浜漁港 | 大進丸 | https://daishinmaru.jp/ |
釣りの仕掛けやタックルには地域差がある場合がございます。釣りをする場所にあった道具や仕掛けをご用意ください。
※ ページの内容は予告なく変更する事がございます。予めご了承下さい。
監修 イシグロフィッシングアドバイザー 山川 (愛知エリア担当) 2022年9月作成
船釣り・沖釣りの時の服装・持ち物は、ふねつりを応援するイシグロオーシャンプロジェクトの特設ページでご案内します。
ライフジャケットの着用義務があります
釣りやレジャーで貸し船・遊漁船・プレジャーボート・水上オートバイに乗船される方は法令によりライフジャケット着用の義務があります。
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釣りには専門的な用語がいっぱい。最初は難しいけど覚えるとさらに面白い釣りの世界が広がりますよ。
わからない釣り用語を聞いたらまずここで調べて覚えましょう♪
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わからない釣り用語を聞いたらまずここで調べて覚えましょう♪ルアー編です。