店舗ブログ

イシグロ名東引山店（受付担当スタッフ中川）より、

リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼品は、

がまかつの「ファインスペシャルⅡ　引抜急瀬90」

依頼内容は、

「折れ部の繋ぎ修理」

元竿玉口から下方部に55ｍｍ位置に、

外径一周の約8割にヒビが入っている状態。

この状態であれば、

元竿ヒビの下方位置でカットして玉口をスレッド巻きにて補強。

元上竿の元をカーボンロービングにて肉を持たせてからスリ合わせを行う。

以上がベストな補修ですが、今回この案は却下されました。

お客様のご希望、ご要望は、、、。

元竿の玉口をカットすると上栓が使用できない為NG,

上栓を使用出来長さもキープする事。

やり方を変えます。

このシマノ鮎竿「先掛」の端材を使用する。

この内径がほぼ今回のファインスペシャルに合う。

素材も申し分ない。

表面のコーティングを削り調整する。

ヒビの隙間埋めに瞬間接着剤の低粘度タイプを使用する。

低粘度タイプでハミ出る位キズに埋め込みます。

低粘度が硬化するまでの間に先掛の端材をカットする。

接着剤が乾燥したら表面を軽く削る。

見ためは雑に見えるがキズの中から表面まで埋まっている状態。

右回りから1周見てもかなりヒビが入っている事が分かる。

端材の長さは約100ｍｍを被せる。

位置はゴールドラインより少し上で接着します。

端材の両端のエッジを削り落とす。

表面をサンディングして「先掛」シールも剥がす。

両端を削り調整する事でスレッドの巻き上がりを助ける。

後はマスキングテープで等間隔に貼りしっかりと接着する。

接着後、色の近いAスレッドを丁寧に巻いて行く、

細いスレッドを詰めて巻いた方が綺麗に見える。

がまかつ竿のこのライン色（赤？）は、

朱色でも、小豆色でも、赤色でもない難し色です。

近い色で巻かせて頂きました。

ブランクの両端をしっかり削り込んだ事で、

両端のスレッド段差も無く綺麗に巻けました。

どうしてもパイプを被せてある為厚みが出てしまうが、

強度は申し分ないと思います。

しっかり乾燥させて完成。

上栓もしっかり出来ます。

ご依頼店のイシグロ名東引山店へ、

定期便にて返送致します。

今回の作業金額は、4,400円（税込み）となります。

ご参考までに、、、。

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