こんにちは・こんばんは！
タックルオフ中吉田店スタッフの「ウスイもん」こと、うすいです。
前回、平成最後のチャレンジとして「カーボンソリッドティップは
どこまで細くできるのか？」をテーマにアジングロッドを作りました。
暫く新しいアジングロッドは作る予定は全くなかったのですが・・・
ですが・・ですが・・・・マグナムクラフトのブランクやオリジナルチタンティップが売れて
いくにつられ・・誘惑に勝てず・・・元号のはざまで揺れに揺れ悩まされ・・・
チタンティップチューンにて作ることになってしまいました～！（泣笑）
既製の使わない？竿を売って（泣）パーツを買いました・・・。
今までに自身２本のアジングロッドを各テーマをもって作りました・・
１本目は、「増幅」テーマに・２本目は「カーボンソリッドをどこまで細くできるのか？」
「増幅」テーマはこちら①https://www.ishiguro-gr.com/blog/detail.php?id=3496
②https://www.ishiguro-gr.com/blog/detail.php?id=3497
③https://www.ishiguro-gr.com/blog/detail.php?id=3498
④https://www.ishiguro-gr.com/blog/detail.php?id=3504
「細く」テーマはこちら①https://www.ishiguro-gr.com/blog/detail.php?id=3690
②https://www.ishiguro-gr.com/blog/detail.php?id=3760
今回も勿論、普段から気になって調べていたものをテーマにして作りました！
して、テーマは「コンチュウ」を入れるです。
コンチュウとは、「魂柱」と書きます。クラシック音楽の演奏や弦楽器をやられている方
ならご存知の方も多いと思います。
弦楽器のバイオリンのボディー内部にある非常に重要なパーツで、これが無いと音が
ほぼ出ません。
ギターは弦の中心にボディーの穴が有り、弦が縦（正確には斜め縦）に振動することで
ボディーで共鳴する仕組みですが、バイオリンの場合は弓で摩擦によって横方向に振動、
その横振動を「駒」（左右非対称）というパーツで縦方向の振動に変換され、
「バスバー」というパーツで響板の表板を振動を伝え、「駒」と「バスバー」のテコの原理を
もって「魂柱」にて響板の裏板へ振動を伝えボディー内部で共鳴させた振動を「f字孔」
穴で振動（音）を拡散し大きな音源となるとのことです。
「バスバー」は表板の補強として、接着されていますが、
「駒」と「魂柱」ははまっているだけ。
下図はバイオリン左断面図（輪切り）右は上からのパーツ透視図
緑色が駒・黒色がバスバー・赤色が魂柱です
バイオリンはこんな構造図であり、左図をなんとなく診ていると、竿のグリップに使える
のではと思ってしまうのは自分だけ？ そんなこんなでテーマとして作ります。
使用ブランクはマグナムクラフトのX5915Anとタックルオフのオリジナル２段テーパーの
チタンティップを使用しました。
グリップにはいろいろ試して診ました。前回・前々回は下図の通り、鮎友竿の廃材を
利用したテネシーグリップですが構造が違います。 左が「増幅」・右が「細く」です。
「増幅」は外径は23.5mm構想はグリップ空間を広く使い共鳴させたい。
「細く」は外径18.2mm構想は音叉をイメージし共鳴効果を出したい。
比べたところ、自分的には太めで空間は広いほうが良いような気がします。
今回は、グリップの接合部であるアーバーに穴を開けたら・・と、実は「増幅」時に思っては
いたのですが、カーボンテープを使っていたので強度に自信が無く断念していました。
で、調べてみました。
アーバーそのままのタイプと、穴小タイプでテネシーグリップで診た結果、
穴ありの方が音抜けが良く、無いと音がこもります。
後に穴の大きさを大きくしましたが、ある程度までは大きい方が良いですが、
過ぎると変化が無くなりました。 もちろん魂柱も試して診ました。
本来、魂柱はスプルースという西洋松の木を使うのですが、今回はコルクを使用。
穴無も良かったのですが、こもりがハンパなく、穴有の方はコルクの厚さにもかなり影響が
有るように感じとれ、薄くすることにしました。
また、薄くしたことでブランクやグリップ内径にギリギリはまるサイズに設定しているので
割れ防止で側面を瞬間接着剤でコーティング補強しました。
感度はかなり良かったです。
アーバーはマタギのLHBAをスライスして使用し同じ様に側面は瞬間コーティングです。
最終的には穴は大きくしてます。
グリップ完成写真。左はフロント側で右はリア側です。
ティップ部は２段テーパーコミ部逆テーパー付き0.7×1.5×0.7を接着し、
カーボンロービングと専用のエポキシ樹脂でコーティング後に研磨します。
ガイドセットはT-ATTG128とT-ATTG20を使い、チタンティップ部は
フットを半分カットし削り出しました。
トップガイドはT-KTTG3を使用、「細く」と同じ取り付け方法です。
カーボンロービングをチタンティップ側にもオーバーラッピングしてあります。
して完成！
使って見ました！ ネンブツやらハタンポやら・・・アジを探して３千里！？
釣ったネンブツ数え切れず・・・５０は超えたかな・・・・
チタンティップは感度良好！！です・・ です！・・ です・・
それはいいんだが・・・
自分としては、若干の先重りはガマンはできる。
できるが、メンディング・ツｲッチング・シェイプした時の「だるさ」が・・・
また、感度は「掛け」なのに曲がりは「乗り」で慣れるまでバラシが多い。
「細く」はフックの掛かりが深かったが、チタンは比較的浅め。
早くも４本目の改善すべきテーマが出ちゃいました（泣）。
あ～ぁ～・・・、「レイワ」 １発目決定だなぁ～！
次回いつになるか解りませんが・・・、カミングスーン？
「ハイブリッド」の
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ご来店の際には、在庫があれば「触って・振れる」ので
お手にとってお確かめ下さい。
グリップサンプルを用意してあります。
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ブランクにセットして振った際には、感覚が解り易いとおもいますﾖ～！
スタッフ一同お待ちしております。
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