秋~春にかけて旬を迎える鬼カサゴ。
浮袋がなく水深150m前後の深さから船に取り込まれるまで激しく抵抗し釣り味抜群のターゲットになります。
身は加熱しても刺身でもおいしくアラからは良い出汁が出ます。またヒレを干して軽くあぶり日本酒につけたヒレ酒は絶品です。
ここではオニカサゴのトゲ処理方法をご案内します。
鬼カサゴは背びれ、胸びれ、顔回り等に鋭い毒針があり調理前に毒針をはさみで切って調理をします。
ヒレは船の上で切っても構いませんが暴れなくなってから処理したほうが安全にできます。
用意するのはキッチンバサミ。
慣れないうちは顔回りから順に尻ヒレにかけて切っていくと切り忘れが少なく済みます。
(1)顔回りのトゲは非常に硬いので切る際は十分に注意しましょう
(2)(3)背ビレ前から3本前後まではトゲ状の針が見えるのでこの先端を切ります。後ろ側の背ビレとの境に鋭いトゲがあるのでここを忘れずに切ります。心配な時は根本から完全にヒレを切ると安心です。
(4)胸ビレはヒレの付け根 皮に覆われています。ハサミの先端で下に押し下げると出てくるのでこのトゲをカットします。左右2本あるので忘れずにカットします
(5)尻ビレの付け根にも同様に鋭いトゲが隠れているので忘れずにカットします。
- 慣れないうちはヒレをすべてカットすると安心です。
- 万が一刺された場合はやけどをしないギリギリの熱いお湯を浸したタオルで患部を熱します。痛みがひどい場合は病院で診てもらいましょう
- 切ったトゲにも毒が残ります。ケガをしないように注意しましょう。
オニカサゴの身はお刺身に煮つけなどで美味しく頂きましょう♪
トゲを上手に処理できたら、ヒレを切り取って「ヒレ酒」を造りましょう!
ヒレ酒の作り方! (1)トゲを切って危なくないようにしてからヒレを切り取ります。 (2)切り取ったヒレをよく洗い、ぬめりを落とします。塩を使うとぬめりがよく落ちます。
(3)洗ったヒレの水分をキッチンペーパー等でしっかり取り、並べて乾くまで干します。たまにひっくり返して両面しっかり乾かします。天日干しでもOKです。 (3)しっかり乾いたヒレをトースターや魚焼きグリル(弱火)で両面焼きます。焦げすぎないように注意しましょう。
(4)御猪口に焼いたヒレを1枚入れて、熱燗を注ぎ入れて完成です!良い香りと出汁の旨味が広がりたまりません!ヒレひとつで2、3杯はイケますよ♪