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こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。
3月を迎え、夜こそはまだ冬を引きずっているようですが、昼間の気温は春らしくなってきましたね。
先日、家人と奥三河の方面にドライブに行ってきたのですが、その道すがらの道路わきには河津桜と思しき濃いピンクの花を満開に湛えた桜がチラホラ。
さすがにソメイヨシノの開花はまだでしたが、良い目の保養が出来たドライブとなりました。
気象庁の予測では3月以降も温かい日が多いとのことですが、海水温も一足早い春を迎えそうな感じです。
伊勢湾の2月の水温は平年比でプラスの2℃、太平洋岸の沿岸水温についても平年よりも高い状態が継続しています。
今年は昨年に引き続き中部エリアの山間部への降雪が少ない年になりました。
毎年この時期になると山に降った雪が解け出し、その水が河川に流れ込んで伊勢湾内に達し、湾内の水温を下げていたのですが、今年も雪解け水による水温低下は殆ど無さそうです。
気温の上昇、日照が直接湾内の水温上昇につながりますので、平年よりも早く水温の上昇が始まるものと思われます。
対して日本海側の敦賀、若狭エリアの水温は2月末までは平年よりも高めで推移していましたが、3月に入って一転、平年並みの水温まで低下しました。
ただし、水温の変化としてはこの時期が一年で最も低い時期となり、今後は上昇していくものと思われますので、こちらも春はもうすぐそこと言った様子です。
一刻も早く平常の生活に戻って、不安なく釣りやレジャーを楽しめるようになってほしいものです。
では、令和2年2月の海況状況と令和2年3月の釣況予測です。
2月下旬現在の海況状況
黒潮は潮岬沖で大きく離岸し、北緯30度30分付近まで南下した後、御前崎沖を北上し、房総半島沖を流れています。黒潮から遠州灘沖に顕著な暖水流入はみられなくなりましたが、遠州灘沖に暖水域が孤立しています。
昨年は2月下旬に黒潮からの西向きの暖水が遠州灘沿岸に差しこんで急激に沿岸水温が上昇し、黒潮の蛇行の影響で以降は沿岸水温が高い状態が継続しました。
出展 海上保安庁 海洋情報部 三管区海洋速報より http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
2020年2月27日発表の海流概要図
2019年2月28日発表の海流概要図
今後の海況予測
黒潮大蛇行(A型)が安定しています。遠州灘から熊野灘沿岸へ継続的に流入している黒潮内側反流の影響で、四国~東海沖の海面水温は向こう1か月、平年より高め~かなり高めの状態が続くと予測されます。
伊勢湾内の水温も3月初旬現在で10度以下の場所は無く、平年よりも2℃程度高めとなっており、今後も高水温状態が続くと予測されます。
今後の釣種釣況の傾向と見込み
三重熊野灘エリア
伊豆半島沖から遠州灘を通過した黒潮系暖水の三重県南部への流入が継続しており、今後も高水温傾向が続く見込みです。
尾鷲、紀伊長島エリアのナイトアジング(バチコン)は水温の影響からか、まだまだ継続中。そろそろ落ち着いてもいい頃ですが、3月もっ魅力的なターゲットとして楽しませてくれそうです。
スルメイカ、アカイカのイカメタルは爆釣こそないものの、潮の速さが丁度良ければ安定して釣れてくれており、こちらも狙い目です。
また、アオリイカティップランも良型を中心に好釣果が続いており、3月以降は2キロオーバーの超大型の期待も大きくなります。
昼間の便では活き餌ののませ釣りでハタ類の釣果が好調。水温の関係からかハタ類の魚影が濃くなっており、今後、メインターゲットとして確立していくかもしれません。
ルアー船ではブリ・サワラの近海青物ジギングに加え、高水温の影響によりカツオやビンチョウマグロのジギングも継続しています。海上釣堀も水温が高いために冷え込みによる活性低下が少ないことが見込まれますので、面白そうです。
コウナゴの試験操業の結果、今年も残念ながら漁獲実績はなく、コウナゴ漁は今年も行われません。
日本海エリア
若狭エリアの沿岸水温は2月末までは平年よりもやや高めで推移していたものの、3月に入って平年並みの12℃程度まで下がりました。
例年この時期が一年で最も低くなる時期ですので、今後は徐々に水温が上昇していくと思われます。
人気のイカメタルはヤリイカが浅い海域で釣果が出てきていますので、15号前後の軽めのメタルスッテでも楽しめる時期がやってきました。
また、敦賀エリアの船宿ではメバルサビキで大型メバルの釣果も継続していますし、一部船宿ではバチコンアジングも楽しめます。
ジギングではサワラやシーバス、ヒラマサなど、多様なターゲットがライトジギングで楽しめます。船のターゲットには事欠かない3月となりそうですが、まだまだ不安定な北陸のお天気、日和の良い日に存分に楽しんでください。
愛知~静岡エリア
2月末の伊勢湾内の水温は平年よりも2℃程度高めです。今後は徐々に水温が上昇し始める時期に差し掛かっており、少しずつですが春の訪れを感じられる時期となりました。
爆釣に次ぐ爆釣で釣り人が殺到していた豊浜のイワシは徐々にですが釣果が下降傾向です。これからどこまで釣れ続くかはわかりませんが、おそらく3月いっぱいまでは持たないと思われます。
船釣りの泳がせ釣りは青物の釣果が少なくなってヒラメの釣果が中心となっています。この時期は例年だと超大型ヒラメの釣果が記録される時期ですので、ヒラメ狙いの方はあまり細いハリスは使わないほうが良いかもしれません。
伊良湖沖、師崎沖のフグも釣果は継続しており、ショウサイフグに混じって大型のヒガンフグが釣れています。
春を告げる魚、メバルの釣果も好調です。師崎沖でも伊良湖沖でもカサゴ混じりでメバルが盛期を迎えますので、こちらも面白いターゲットです。
伊勢湾ジギングも泳がせ釣りと同様に大型青物がターゲット。日ムラはあるようですが、水温の低下に伴うイワシの動きによっては爆釣も期待できそうです。
イナダクラスを狙うライトタックルとあわせて、大型青物に備えたジギングタックルの双方を用意して挑んでください。
一年で最も水温が下がるこの3月初旬、高水温傾向とはいえ、やはり岸からの釣果は落ち着きを見せ始めているようです。
これからしばらくは碧南海釣り広場などの温排水の影響のある排水溝周辺での釣果や、低水温に強い根魚狙いが中心となると思われます。
沿岸水温が高く、あわせて暖冬傾向との予報が出てはいますが、やっぱり寒いことには間違いありません。気温自体は高くても風による体感温度の低下は身体を冷やしますので、釣りに行かれる際はしっかりと防寒の対策を整えて釣りを楽しみましょう♪
以上、2020年3月の釣り予想でした。
まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(^○^)/